第2話 キャラメイク①
徐々に意識が戻り、薄く目を開けていく
「おぉ!これは凄いな!」
目を開けた習はVRとある仮想空間だというのにまるで現実のような景観に驚いていた。
「ここまでリアリティが高いとなるとゲームが人気なのも納得だな」
……ここまでクオリティが高いのはこのゲームだけなのだが、【ユニパラ】が初めてな習からしたらこれが標準なのである。
「さて、ここでは何をしたらいいんだ?」
『それは私に任せてください!』
「うぉ?!」
周囲をキョロキョロと見渡していると、何もない空間から半透明な四つ羽根をつけた小人があらわれた。
「えーと、どちらさま?」
『わたしは、PS(プレイヤーサポーター)の妖精型AIです』
「なるほど」
この妖精型AIはプレイヤーごとに見た目や性格が異なるらしく、それなら名前があったほうがいいと思い、名前をつけることにした。
「ねぇ、君に名前をつけたいんだけどさ〈フェリ〉ってどう?」
『へ?……私の名前ですか?』
「うん。あ、嫌だった?」
『いえ……そんなことを言うプレイヤーの方は初めてだったので驚いていました』
そうなのかと少し驚く。それぞれ見た目に違いがあって性格も違うのなら名前があるべきだと考えるタイプの人間のなのである。
『〈フェリ〉……名前ですか……ありがとうございます。〈フェリ〉と言う名前、ありがたくいただきます』
「うん。よかっ…た…」
『どうかなさいましたか?』
「いや、なんか光ってない?」
『えっ?』
〈フェリ〉が名前を受け入れた途端、〈フェリ〉のもともと薄く光っていた体が
【条件達成を確認。称号:[案内妖精に名を与えたもの][初めの初めて][初めの先駆者]を獲得しました。ステータスポイント、スキルポイントを100獲得しました。[案内妖精:〈フェリ〉]を獲得しました。案内妖精:〈フェリ〉が称号:[初めて名を与えられた者][枠を越えし者]を獲得しました。】
「へ?!何?!」
『これは?!』
フェリの体の光が
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