読書・展覧紀行

刻壁(遊)

一冊目 『沈黙の宗教─儒教』 加地伸行

 宗教としての儒教を捉え、儒教また他宗教を下敷きとした現代日本について見据えている。欧米のキリスト教を下敷きとした個人主義が東洋に流入した際文化的相違により利己主義化した要因などを宗教的観点で解説し、現代日本政治と日本庶民感覚の乖離についても宗教と民族を捉えた観点で触れている。また、現代の女性蔑視の槍玉に儒教が上がることに儒教的立場で反論している。


 読みやすく面白い。宗教に詳しくなくとも肌感覚で理解できる。また、キリスト教や仏教についても触れられているのでそれら宗教の知見を得ることでより味わい深く読むことができると思われる。

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読書・展覧紀行 刻壁(遊) @asobu-rulu

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