第202話どどどどどどど!

 姉が来た。姉、この前までチェコに旅行行ったので、インスタグラムで山のように写真を撮ってきて、我々に見せる。まるで紙芝居だ。

 「ここはきれいだったのよ~」とか「ここの料理はマズかったのよ~」とか、写真を見せつつ、しゃべる、しゃべる。どどどどっどどっどどおお、としゃべる。

 姉、料理が本当にマズいらしく「本当にマズかったのよ~」と何回も言う。写真を見ると、肉料理にポテトがついていて、スープがあるだけ。ちょっと見映えもわるい。

 海外に行くと、いかに日本の料理が美味しいか、痛感するという。チェコの料理、本当に肉料理とポテトしかない。これは確かに日本の味が恋しくなるかも。

 姉、移動だけで、そうとう疲れたという。ドイツから入国し、そこから夜行列車でプラハへ。プラハの町並み、さすがに観光地だけあって、すんごいきれいだ。石畳の道路に、路面電車が走っている。味わいがあるなぁ。

 そんなこんなで、姉、どどどどっどどっとしゃべりつくし、帰っていった。これから家具屋に行って家具を見てそのまま帰るという。

 「台風みたいなやつだなぁ」と父がいい、私と父、ぐったり疲れて、今、お茶をぐびっとのむのであった。


 

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