第159話平均寿命を越えて
今日は父の誕生日。なんと今日、父は日本人男性の平均寿命を越えた。めでたい。
う~ん、それにしても、よく生きてきたもんだ。何回か死にそうになったことがある。あるときは、酒飲んで帰ってきて、ころんで血だらけになっていた。
なんと血だらけのまま、「寝る」といってそのまま眠った。神経が図太いというか、アホというか。
またある時は、肺炎になり、自分で救急車ではなく、タクシーを呼んで病院へ。そのまま、緊急入院となった。私が病院に駆けつけた時には「ポンポコ、俺が死んだら保険金入るからな」、といい、そのまま、昏睡状態。もう、これは死ぬなと思ったが、なんと2日後にピンピンして、病院食をもりもり食べたという。図太いというか、しぶといというか。
しかし、仕事を退職してからは、元気そのもの。いつもうまい刺身を食べているからだろうか、元気だけが取り柄だ。
父、振り返るといろいろあったなぁ。
いつもボロボロのジャージを喜んで着ているので、今日は誕生日プレゼントにジャージ上下を二組買ってきた。
今日は早めに仕事を切り上げて、用事があったので、駅前へ。そのついでに誕生日プレゼントを買って実家にきた。
父に「平均寿命越え、おめでとう」といい、さっそく、ジャージを着させた。父、嬉しそうに、ジャージを着て、ニコニコしてテレビを見ている。まぁ、気に入ったのなら、なにより。
昭和コテコテを生きてきた父、高度成長の時代に仕事頑張ってくれてありがとう。
今日の夕食の時に、誕生日会をやろう。はっちー(母)がいないのが、ちょっとさみしい。
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