第133話小冒険

 はっちー(母)をショートステイに送って、一件落着。ふぅ~、これで、またほぼ一か月、自由だ。はっちーも喜んでいるので、あまり後ろめたさはないな。よき。

 自由になったら、この前言っていた、古本を一万円分買うという冒険をしたくなった。外はぽかぽか、花粉が飛んでいるが、まぁいいだろう。絶好の古本屋日和だ。

 太陽が照っている中を歩く。もう小さい花が道路わきに咲いている。最近、注意して観てなかったから驚いた。こんなにも可憐な花が咲いているとは。紫色の花、名前は知らないが、優雅に咲いている。

 花を鑑賞しつつ、住宅街を歩く。人はほとんど歩いてない、よき、よき。

 もう40分くらい歩いただろうか。目的のショッピングモールにつく。今はちょうどお昼、お客さんも多いなぁ。

 目指すはブックオフ、さて一万円分買うぞ~と意気込む。

 小さなカゴを持って気合を入れて、店に入る。なんと一年ぶりくらいのブックオフ、ご無沙汰である。

 入口のところにはフィギュアがたくさん置いてある。ワンピースのものが人気らしい。まぁ、興味はないが。お客さん、フィギュアに張り付いている。

 私の目指すはエッセイコーナー、さて、どんな本があるかな。

 エッセイコーナー、ぱーっとみると、女性の作家さんのものが多い。やはり、女性のほうが生活に密着しているのだろう。日常を描くのは女性のほうがうまいと思う。棚の上から順に本を手に取っていく。なんたって、一万円使えるのだ。気が大きくなるというものだ。

 まず、気になったのが角田光代さんのエッセイ、「晴れの日散歩」。これ題名がいいなぁ。表紙に猫が写っているのもポイント高い。すかさずカゴに入れる。

 そして、次は桜庭一樹さんの「東京ディストピア日記」題名がすごいが、これ、コロナ禍での生活を書いている。コロナ、もう懐かしいという感じだ。興味あったのでこれもカゴに入れる。

 次は中嶋朋子さんの「めざめの森を めぐる言葉」、これ題名がいい、これも衝動買い。ぽいっとカゴに入れる。

 とここで、なんだか気分が済んだ気になってしまった。三冊買って3000円くらい。エッセイとしてはずいぶんの量だ、しばらく楽しめる。なので、無理して一万円買わなくてもいいやと思って、今日はこれで買うのを終了した。

 本て、すごく買ったと思っても、案外お金を使わないものだなぁ。3000円で、随分と満足感を得た。いい買い物したなぁ。

 さて、この三冊、おもにモスで珈琲飲みながら読みたい。モスで読む本が古いしわしわのしかなかったので、ちょっとみっともなかった。

 新しい本をモスで読んで、新鮮な気持ちになろう。

 読んだら、ちょっとずつ今後、このエッセイで感想を書こうと思う。どうぞ、お楽しみに。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る