第69話「学校のみらい」

 昨夜、NHK+でNHKスペシャル「学校のみらい」を見た。最近、寝る前にNHK+を見る習慣になった。だいたい30分くらいのドキュメント、すごくためになる。

 さて、「学校のみらい」、現在小中校で30万人の子供が不登校とのこと。コロナ禍で急激に増えた。

 学校に行かない子供をどう教育と結び付けるか、現場の試行錯誤が続く。

 今、フリースクールというものがある。子供の自主性を尊重し、かなり自由な学びの場になっている。子供達はとても楽しそうに勉強したり、遊んだり。

 でも、ここでは普通の学校で学ぶ学力が身につかない。どうしても、遊びの分量が多くなるからだ。

 学力が身につかねば、将来就職することも難しくなる。就職では学歴がものをいう社会なのは変えられない。そこに現場の試行錯誤が表れている。

 私が子供のころ、そろばん塾に強制的に通っていた。私はかなり嫌だったが、親がうむを言わさずに通えといった。今ならば、こんな教育は言語道断だと言われるだろう。 

 しかし、小学生で珠算検定1級をとったことは、その後の人生にかなりの自信になった。

 自分は計算が得意だという自信、それはとても大きな自信だ。

 教育とは、強制的なものがなければできないと思う。子供の自主性ばかりを重んじては、教育にならない。

 かといって、今の詰め込み主義の教育を強制的にやったとて、不登校の子が減ることはない。

 自由と強制、その間にある教育というもの。これは本当に難しい。

 社会性は人との間でしか身につかない。なので、多少の強制はありつつも、できるだけ自主性を重んじる教育の模索は続くのだろう。

 ドキュメンタリーでは、本当に真剣に現場の先生は取り組んでいた。大人が子供のことを真剣に考えていけば、道は開けると思う。みんなで頑張っていこう。

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