第50話きまぐれ、はっちー

 はっちー(母)、「ご飯だよ~」と言って起こしたら「食べない」という。「なんで?」と聞くと、「お父さんがいるのが嫌だから」という。

 はっちー、父をたまに毛嫌いする。確かに父、口が悪いからなぁ。また夫婦喧嘩勃発か?

 なので、無理させずに、ちょっと間を置くことにした。

 夕食会が始まって、しばらくしてから、またはっちーに声をかける。「はっちー、食事しないと体が悪くなるよ~」というと今度は「うん、食べる」と言って、素直。

 はっちー台所のテーブルに座ると、すごい勢いで食べる。お腹が減っていたのだろう。

 はっちー、しばらく食べると「ふん、ふふん、ふふん🎵」といって、鼻歌を歌いはじめた。なんだろう、食事をして機嫌がよくなってきたのかな。

 はっちーの機嫌、気まぐれである。今は目の前で、お粥を食べながら、ご機嫌。まぁ、ほっとする。

 はっちー、怒っていても、時間が経つとそれを忘れる。それはちょっとありがたい。なので、声かけもタイミングが大切だ。

 「はっちー、美味しいですか?」と聞くと、「美味しいです」とニッコリ。よかった。

 今日は、はっちーの大好きな小豆のお粥、本人も美味しそうに食べる。

 父、最近、はっちーに嫌われているのを自覚していて、あまりはっちーに話しかけない。ちょっとおっかなびっくりしている。まぁ、自業自得、口は災いの元である。

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