第9話

覚悟したのはいいが、当然すぐになにか出来るわけではない。


まだ大学を卒業してからそんなに時間もない俺がお金にそこまでの余裕もある訳でもない。


だから当然裁判とかしている余裕はない。


とりあえず、今は無駄遣いをしないこと・・・


ーーーー

数日後、また、元カノが赤ちゃんを連れて部屋にいる。


「優君・・・助けて、もう暴力を振るわれるし、お金は勝手に使うしで辛いよ。」


・・・覚悟を決めたんだ。


「分かった、」


「ほ、本当に??」


「子どものためだよ」


「あ、ありがとう優君」


元カノは俺にキスをして来た。無理矢理避けようとしたが、赤ん坊のことを考えると危険だったので出来なかった。


・・・あ・・・もう、やっぱり全然嬉しくない。


「じゃあ、入るね」


「少し待って」


「え、今いいよって言ったじゃん」


「いや、だから少し待ってて」


「何でよ、優君の部屋・・・私の家・・・久しぶりだから」


何・・・自分の家のつもりになっているんだよ。


ーーーー


そして数分ごめん


「まだ??」


「まだ、あと少し」

そんなウズウズで待つような我慢も出来ないからこうして、問題になってるんだよ。


「・・・優!!」


「はぁ?」


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