第10話 桜流し

曇り空から,雨がぽつぽつ降りだした日だった。さくらの桜流しの様子が窓から見れた。 学校に来ると、先生が暗い顔で、暁の訃報を知らせた。

暁が死んだ!?ーーーーーーーーーーーーーーーー 信じらせず、その日の学校は何をしたかわからない。 通夜は6時からだった。

陽向がお葬式まで送ってくれた。 暗闇の中、目を閉じる陽向。 通夜では、女子が、泣き叫んでいた。

「暁君、暁君、いやぁぁぁあぁぁ!!!!」

「暁君がかわいそう、暁君がかわいそう…!!」 さくらも泣いていた。

千春は呆然としていた。

暁は、自殺だった。 暁の写真を見ながら、お経の声を聴きながら、 守ってやれなかった。止めて上げれなかったーーーー 涙があふれだす。 陳腐でも、カッコ悪くても、お前に思ってること全部伝えれば良かったーーーーーーーーーー


通夜が終わると、暁の妹の東雲に呼び止めれれた。

「兄から千春さんへ、手紙をあずかっていたんです」と、手紙を渡された。

手紙を読む千春。

千春君へ  こうゆう状況になって、とても自分が恥ずかしく思う。 でも、これ以上道化を演じるのはつらかった。 皆をだますのも、千春を騙すのもゆるせなかった。 千春が、俺の前まで演じなくていい、って言ってくれたこと嬉しかったよ。教室の事、嬉しかったよ。 千春と親友になれてよかった。

俺は千春の事、すきだった。   暁

涙がとめどなく溢れた。 失って初めて、自分が暁のことをどれだけ愛していたかわかった。 お前に言いたいこと、やまほどあったのにーーーー 千春はその場で泣き崩れた。

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