第一話 俺と召喚とイッヌ(青)
姉との殺し合いなんて言ったが特段深刻な理由では無い。
いや個人的には深刻だけど。人のおやつを勝手に食うとか許されざる罪だろ。殺すわ。
「今回という今回は殺す(断言)」
因みに我が姉こと『レイド・アクセルハート』の見た目は黒白のツートンカラーの髪に黒目の異世界転生ものによくいる腕白暴力系の姉キャラを想像すれば合ってる。
「上等よ!やって見なさい!」
因みに自分の戦闘方法こと『召喚術』…の前に魔術と魔法の話をしようと思う。
魔法とは世界に満ちる魔力と想像力でなんか起こす力だ。なんかってなんだよ!と思うだろうがやれる事が多すぎて明確な答えがないのだ。
魔術とはそれをより学術的に継承しやすい様に作られた体系の事をさす。
そして私が行おうとしている召喚術は何方かと言えば魔法に近い分類になる。
根本的なこの世界では基本的に常に魔法が使われている。これは「日常的な」と言うものではなく無意識的且つ集合意識的にだ。
魔力は基本的に意識の影響を受ける。具体例で言うと『英雄の魔法』と言うのが人類間では常に使われている。これは所謂「英雄に対する憧れや英雄を望む感情」により勝手に発動している魔法であり「先天的に英雄として才能に溢れる」と言う効果がある。まあつまり姉も対象だ。
因みに野生の魔物も大体似た様な感じになっている。ボス個体やイレギュラーなんかが人類における英雄にあたる存在だ。
他に魔法に近いものを上げるとすれば『祈祷術』や『呪術』なんかが存在する。
祈祷術は『祈りに対する清浄な行為と言う認識より神聖な効果を発揮する』魔術だ。
祈ったから浄化される。祈ったから回復する。そう言う願いと認識により成立するのだ。
逆に呪術は他者に対する悪意によって成立する魔術だ。呪術の真髄について説明するのなら簡単で『呪ったんだから呪われる』これだけである。方向性が違うだけで祈祷術と同じ様なものではと思うかもしれないが魔法や魔術は魔力よ言う力に対して形を与える方法と術なのでしょうが無い。
さて、じゃあ召喚術は?と言うと基本的に二種類ある。『憑依』と『召喚』だ。
憑依は憑依はその名の通り『魔力による幻想を憑ける』魔術だ。具体例で言うと我がクソ姉が持つ『アクセルハート家で代々引き継がれてきた聖剣』がそれにあたる。実のところ剣自体は出来が良いとは言え普通の剣なのだが『先祖代々引き継いできた聖剣』と言う幻想を憑けていると言う訳だ。いやそうはならんやろと思うものの先祖が過去に剣で戦果を出しまくった結果『アクセルハート家には聖剣が存在する』と認識され英雄譚などによって幅広く知られた事により『アクセルハート家の聖剣』と言う概念を憑けれる様になったらしい。まあ原作の自分も今の自分も召喚できないんだが。
次に召喚だが。魔力に対して器を与える事で顕現させる魔術である。
ただ、召喚しようとする対象と器の形は近しいものでなければ弱体化や暴走、召喚の失敗をしやすい事だろう。樹木の幻獣を召喚するのに『燃え盛る』とかのワードは原則含むべきでない…と言う感じに。幻獣は魔物など召喚する場合の通称だ。
当たり前だがより幅広くより深く認識されるほどに強大な力を発揮しやすいしあまり知られてない場所だと弱体化したりする…例外を除けば。まあ私はその例外をしようとしているのだが。欠点としては認識に応じて『弱点』もより正確に再現される事だろう。あまり知られていない存在だとそこら辺はガバガバになったりする。
さて今回自分が召喚しようとしている存在だが。『理解不能・正体不明の恐怖』を核とした存在だ。前世で言う所の怪物の条件である三原則(詳しくはp○xivの怪物を参照)その中でも重要なのは二番だけだと思っている。三番目…不死性はまあ合った方がいいが一番…言葉を喋ってはいけないは必要なと言うのが持論だ。再三言うが飽く迄持論であるものの高々喋れる程度で理解できるならそれは怪物ではなく化け物だ。
主観的なものだが自分は『化け物』と『怪物』は別だと思っている。
高々『化けている物』と『怪しき物』後者の方がより理解できない筈だ。
何せ化け物は化けているだけで本質が存在するが怪物は本質が怪しいのだから。
逆に言うならば『怪物の殺し方とは』怪物の本質を理解して法則だてる事だろうが。
と、まあ長ったらしい話は一旦置いといて今からそしてこれから先自分が召喚する連中は半ば趣味である。設定的にも大半の存在は知らずに生きている明確に人に作られた神話群。前世から好きだったジャンルだからか割と覚えている『曖昧』な怪物達。
「【鋭角ヨリ来タレ】
【邪悪ノ凝縮】【不浄ノ権化】【未知ナル物】
【青ノ膿】【獣ノ四ツ足】【針ノ長舌】
【増悪】【執念】【狡猾】
【
瞬間廊下の壁と床により成立した実質的な角から青い恐らく自分以外には死体安置所の様な臭いがした煙が膨れ上がった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます