【第八話】いい人ですね!:秋葉実.txt

 お隣の冬至さんといいましたか、珍しい苗字ですけど、すごいいい人ですね。

 何て言うか、失礼かもしれませんが、私とシンパシーを感じてしまっています。

 すごく接しやすい人です!

 タッパもすごく丁寧に洗って返してくれましたし。

 きっといいお友達になれると思うんですよね。

 問題として人見知りな私は中々私からは話しかけられないんですけど。

 同じ大学のはずですし、大学でお見かけしたら勇気を出して話しかけてみましょう。そうしましょう。

 いつまでも友達出来ないのは寂しいですもんね。

 又隣の…… 一夏と表札にはありましたけど、あれは何て読むんですかね?

 珍しい苗字の人が多いですね。

 ひとなつ? いっか? うーん、後で調べてみますか。

 あの方は随分と、はだけた格好してましたよね。肌色成分多めの人ですね。

 女…… の方なんですよね?

 一瞬、男の人とも思えましたけど。

 あの方ともお友達になれたら、うれしいですね。

 私は口下手なのですが、おしゃべり自体は好きなので。

 お話、上手そうでしたもんね。

 お話を聞いているだけで私は楽しいですからね。

 色々とこちらのことを聞いてみたいです。せっかく都会に出てきたのですから!

 お洒落なカフェ巡りとかしてみたいんですよね。

 私の田舎には、そんなものはなかったので憧れなんですよ。

 まあ、私は一人ではそんなお洒落なところにに入る勇気はないんですけどね。

 でも、見つけてしまったんですよね、駅前に噂のサンバックスさんを! 噂のサンバですよ! サンバ! うー、サンバ! じゃないほうのサンバです!

 何度も雑誌で見てました!

 一度行ってみたいんですですよ!

 で、あの呪文みたいな注文をしてみたいんです!

 まずはあの呪文を覚えないといけないですよね。憧れます!

 私一人では入る勇気ないですが、お友達がいればそれもできますしね!

 なので、私にはお友達が必要なんです!

 私が都会を楽しむためにも、お友達が必要なんです!

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