第11話 コロシアム

「さーて、このコロシアム。

 コロシアムの舞台にいる入団員が100人以下にならないとティコが登場しないぞー」


解説者の男がそう言って観客を盛りあげる。


「では、楽しいショータイムの始まりだ!!!」


コングが鳴る。


それは試合開始のはじまり。


その中には、玉藻の姿もあった。


玉藻は雷の魔法を駆使して周りの人間たちを倒していく。


「おっと玉藻選手!

 一気に20人を倒したぞ!

 頑張れ頑張れ玉藻!」


解説者はそう言って選手の名前を呼びファルシオン以外からのスカウトを貰えるチャンスを与えるのも仕事なのだ。


「あらよっっっっと!」


そう言って大柄の男が爆破の魔法で周りの選手たちを吹き飛ばしていく。


「おっっと。

 ザンギエフ選手!こちらは30人を吹き飛ばしたー!」


「俺のタイプの人間みっけ!」


ザンギエフは玉藻の方を見てニヤリと笑う。


「なんだ?気持ち悪いな」


玉藻がザンギエフの方を見て小さく笑う。


「いいね、気の強い女は好きだぜ?

 俺の愛人にしてやろうか?ああん?」


「断る!」


「だったら爆破してやるよ!

 その服を!」


「やれるものならやってみな!」


「いいねいいねいいね!」


ザンギエフが玉藻の服を炎で包む。


「七宝一刀流」


玉藻の尻尾がひとつ刀になる。

それを抜きザンギエフを斬りつける。


「いい切れ味じゃないか」


ザンギエフは倒れた。

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