第3話 接着剤の寿命が家の寿命

本日2話投稿の2話目です。


[注意!独断と偏見を多分に含んでいます。悪しからず。]


日本では、戸建住宅の大半が木造住宅です。

皆さんは、木造で新しく家を建てる時に、その家に何年住み続けることを想像していますか?


20年でしょうか?

30年でしょうか?

50年でしょうか?

次世代に譲って100年でしょうか?


20年、30年を想像していた人は多分大丈夫です。余程の欠陥住宅で無い限りちゃんと保ちます。ただし、雨漏りや、シロアリにはお気を付けください。


でも、40年近くたつと、住み続けられる家かどうか、途端にあやしくなります。


その家の強度を担保しているのが、合板(いわゆるベニヤ板、コンパネ)だった場合、40年先、50年先も健全な合板であり続けるのが非常に困難な為です。


私の今までの経験では、築4、50年の建物を解体すると、ほとんどの合板は、ブカブカ、ベロベロに成り果てています。特に床ですね。


あ〜あれかぁ!

と思い当たる方も多いのでは?

同様の症状が、建物中でおこっています。


自信を持って合板を使っている建設会社は、「それは昔の合板の話だろ!?、今は合板も進化しているから4、50年位楽勝で保つよ!」と、言われるかもしれません。


しかしですね~!


年配の大工さんに話を聞くと、合板の出始めの頃も同じ様に言っていたんですな!


「これは凄い建築材料が世に出てきた!新建材だ!」

無垢むくの木(天然木の事)と違って、狂わないし

割れないし、隙間も出来ないし、丈夫で長持ちだし、素晴らしい!」とね!


当然の事ながら、令和になって最新の技術で作られた合板に、実際の現場で4、50年耐え抜いて、更にまだまだ元気いっぱいな合板は存在しません。


当たり前ですよね。


つまり先例が無いわけです。


果たして、きちんと強度を保ったまま持ち堪えてくれるのでしょうか!?



さらに、アレルギー体質を気にする方にとっては、重要な問題も残っています。


合板の接着剤から発散され続けるVOC(揮発性有機化合物)です。


通常VOCはその揮発、発散が少しずつ減少していきます。


いくら敏感な貴方あなたでも、4、50年も経てば、さすがに感じ取る事は難しいことでしょう。


そしてそれは、合板の寿命が尽きていることをあらわします。


合板は、木をダイコンのカツラむきをするかのように

薄くスライスしたものを、繊維を直交させて、幾層にも接着剤で圧着し、貼り合わせて作られます。


接着剤の寿命を迎えた合板は、ただのペラペラのカツラむきの固まりへと戻るのです。



つまり、

接着剤の寿命=合板の寿命=家の寿命

という等式が成り立ちます。



Q.E.D




なんか、ごちゃごちゃ言ってるけど、合板じゃなくて自然の木を使えば良いって事じゃね!?

って思った方!


私も同じ考えなのでこのエッセイを書いております!

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