第58話 笑って

「では、残りはスキルのカプセルですね」


 そうですね。


「Cランクで5等級でしたので、Bからはそれ以上のスキルが出る可能性があります」


 そうですね!


「スキルには危険なものもありますので、取り扱いには充分気をつけて下さい」


 そうですね!!


 特にガチャミ。

 コイツ意外と反抗的なのか、何も考えてないのか、突発的な行動をするからな。

 ふざけた事をしたら非表示だからな?


『サ~イェッサ~!』


『じゃあ開けてくれ』


 ポポンと弾けるとグミが現れた。


 ガチャミに名前、ランク、分類、等級、備考の順に出してもらったよ。


 上級忍術 B スキル 7

 上級忍者の技が使える。

 技の修得はレベル7相当。

 火・水・土・金・木・毒・陰を使える。

 スキルを極めれば更なる高みに昇る。


 おお~忍者だよ!

 これは覚えたいね!

 しかもアーツらしきものが7つも使えるの?

 火遁とか水遁とかロマンだよね。


 早良さんどうですか?

 はい保留ですね。


 これで今日やれる分の検証はおしまいだね。

 まだある?


 アイテムボックスが出たから、所有者登録しないといけないって…


 そうだった登録なしのアイテムボックスは没収だから、ヤバかった。


 ウエストバッグを出して、端末で写真を撮ってカードに登録したらOK。

 こんな事も出来るなんて、便利な端末だね。


 これで使っても大丈夫になるけど、今はまだストレージに入れておかなきゃいけない。


 テントは空間拡張があるけど登録しなくて良い。


 中身が入ってたら折り畳めないし、人が入らないと拡張もされないって事で。


 テントを組み立てたまま運んでたら怪しいしね…


 あとアイテムボックスと違って重さ軽減はついてないから、中身があると持ったら重いんだって。


 あとはギルドに売りたい物はあるかって聞かれたけど、まだ決められないよ。


 ストレージに余裕もあるし、明日のガチャをしてからでも良いかなって思ってる。


「それじゃあ帰りましょうか」


 あ、魔道具のトイレを体験したい。

 片隅に設置されてたけど、ここまでは使わなかったんだよね。


 切羽詰まってないから帰るまで大丈夫だけど、聞いてみたらOK出ました。


 …ふぅ……

 普通のトイレと変わらなかったとだけ言っておこう。

 流石ギルド、全てが揃ってたよ。


 釣られたのかサブマスもしてた。

 早良さんは大丈夫だって。


 最後に早良さんのアイテムボックスに全てを片付けて、会議室に戻って来たよ。


 ガチャミは安全地帯を出る前に、二次元にしておいたよ。


 オヤツ抜きって言ってるのに、俺がトイレに行ってる隙にサブマスに強請ねだってたからな。


 サブマスも勝手にエサを与えないで!


「八女様、もう少しお付き合い下さい。明日の確認をしておきますね」


 もう既に自分の席になってる場所に着いたら、早良さんが切り出した。


 明日の講習は9時からなので、15分前には総合案内に来てくださいとの事。


 午後から実習になるから、他の実習生に見られないよう、別のダンジョンに行くから、ステータス課で早良さんと合流するようにってさ。


 そこで早良さんと合流すると目立たない?

 あ、他の職員が別室に案内してくれるんですか。


 サブマスは用事があるから、後から合流するそうです。


 お昼は奢りだから、用意しなくて良いですからって。

 奢りとか良いのかと迷ってると、イケメンスマイル頂きました。


「美味しいランチのお店があるんですが、1人だと入り難くて…付き合って貰えますか?」


 いいとも~!

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