第43話 ガチャミの質問コ~ナ~♪
いや~怒涛の特典ラッシュの衝撃から、食レポでもして考えないようにしてたけど、テンションが可笑しな方へ振りきれてしまったな。
反省反省。
温かいお茶を煎れてくれてる早良さんの美しい所作を見ながら、今日のスキル検証は終わりかなと考える。
お弁当は意外にもサブギルマスが、
焼き鮭が好きなんだって。
あのマッスルボディは鮭で出来てますってか。
髪がフサフサなのもDHA的な効果なのかな?
いや栄養効果とかよく知らないけど。
早良さんは残りで良いですよって、きっとオッサンが幕の内を選ぶの知ってて、他の2つは
ほわぁ~とお茶の香りを堪能したところで、早良さんがスキル検証の続きについてどうするか聞いてきた。
まだ検証する時間あるの?
俺は休みだから時間は問題ないけど、2人は仕事あるんじゃないの?
あ、今日と明日は大丈夫なんですか。
俺としては地雷原に飛び込むような気持ちだけど、これが終わらないとガチャを使えない事になる。
刀術だけでも探索者としては恵まれたスキルだから、ガチャを封印したとしても普通にダンジョンも入れるだろう。
でも、ガチャだよ!?
コレクターでなくとも熱くなるものを感じるよね?
しかも今日の成果だけでもドキドキワクワクだったし!
ヤバいドキドキもあったけど、やらずにいられない気持ちも止まらない。
「やりたいです」
キリリとキメ顔で伝えた。
フツメンのキメ顔なんて誰得かは置いてくれ。
『ガチャミも~サポート頑張るよ~』
まずお前は手と口周りの油を拭け。
お手拭きを渡す。
「では少し食休めをしてから行きましょう」
その間ガチャミに質問したいそうな。
あ、さっき俺が聞いた事は2人に伝えてないよ。
どこにペナルティがあるか判らなかったから。
『なぁガチャミ、2人に声が聞こえる様に出来ないのか?出来れば姿も見えたら良いんだけど』
『ん~?出来るみたい~』
みたいて何だよ?!
俺しか見えないみたいに言ってたから、ダメ元で言っただけなのに、出来るならやってくれ。
これで、めん…面倒な通訳しなくて良くなったわ。
『それじゃ~素敵なガチャミが~皆を笑顔にしちゃうよ~』
だから、そういうのは要らないから。
何かまたポーズをしてるけど、何だっけピースハート?違う?
どんどん女子の流行りは変わるから、ついていけないわ。
てか妖精界にもSNSとかあるの?
さっきもV●ューバーとかフォロワーが通じてたし。
ほら流石の早良さんも微苦笑だぞ。
サワラーコレクションが増えるじゃないか。
オッサンだけが拍手してるけど、ヒンヤリしたオーラが出て固まったよ。
『それじゃ~ガチャミの質問コ~ナ~♪何が聞きたいのかな~?』
「貴女はスキルの妖精との事ですが、スキル以外の事も教えてくれますか?」
ガチャミのノリにも鉄壁の笑顔で対応するイケメン。
『う~ん?教えてあげられる範囲なら~大丈夫だよ~』
大丈夫か?何か不安なんだが…
知らない内に記憶が消えてたりしないだろうな?
「ではいくつかお聞きしますね。言えない事は言えないと言ってもらって構いませんし、知らなければ知らないで構いません」
ガチャミ相手にも丁寧な言葉使いなんだよね。
言わなきゃ消えないから、言わない知らないでOKなら良かったよ。
早良さんが、次々と質問しているけど、ほとんどが言えない~で終わったが収穫はあった。
聞いてわかった事は、スキル妖精が他にもいるって事(これは俺も聞いたヤツ)。
スキル妖精とシステムのアナウンスは別物である事と、システムについては言えない事。
ユニークスキルの種類は言えない事と、俺のユニークスキルはガチャだけと言う事。
ガチャスキルに関してなら全てサポート出来る事と、ステータスもスキルの範囲に入る事。
GPは今のところ俺だけが使える事と、ストレージはガチャスキルの能力で収納スキルとは別って事。
ガチャチケットの取得条件は知らない事と、チケットの種類も言えない事。
称号について何も言えない事。
ダンジョンについてスキルが関係する範囲しか言えない事。
三次元の設定中は食べたり寝たりする事と、攻撃したりされたりは出来ない事。
ガチャアイテム以外の物を持つ時は俺が渡す事と、俺が持てる重さまで持てる事。
すごいな早良さん。
俺が思い付かない事も聞いてくれたよ。
言えない事も、角度を変えて質問して違う答えを導いたり。
大雑把に聞いてるようで、さっき何気なくやった事も深掘りしてるし。
気付かなかった事に気付けたわ。
そうだよ唐揚げ持ってたのに、ガチャアイテム以外の物も持てるとか考えなかったよ。
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