魔力0の俺は魔法が使えない…いや当たり前。

純怜

新入生編

第1話 主人公登場

ここはアルカディア王国。人口は約10億でありその王都アルカディアには1億人が住んでいると言われている。


―この世界は魔法が生活を支えている世界だ。魔法は日常的に使われ生活に欠かせないものとなっている。また魔物や敵を討伐するときにも魔法が使われる。


この世界の魔法にはまず7種類ある。

炎・水・土・風・光・闇・無

全世界の人は必ず「無」が使える。そして1属性以上持ってる人は「選ばれし人」としてその魔法を学び、活用するために学園に行くことが求められる。


俺の場合は無・闇・炎の3種類を持っているいわゆる「珍しい部類」だ。3種類持ってることが判明した時とある学園に行くことを勧められた。


「王立第一学園」

そこは属性が3種類以上持ってる人しか入れない王国の学生の誰もが憧れ、目指すエリート学園だ。


また魔法以外にも「能力」をたまに持っている人がいる。その人は自身の魔力・体力ときには生命力を消費して強力な能力を発動できる。


さて、魔法の話はこれくらいにして自己紹介をしようか


俺の名前はシヴァ・トルクバーグ

親や親族はおらず独り身だ。

属性はさっきも言った通り「無・闇・炎」

能力は特別なが使えるって感じだ。


ちょっと優秀な部類に入ると思うが俺には少し問題がある。実は―――


魔力がないと判定されているのだ。


なぜかは不明。自身の魔力での身体能力上昇は出来るのに魔力を測ったら0。

理由は何となく分かるのだが…まぁ些細なことだ。別にいいだろう。まだ確信を持ってるわけではないしな。


そして今年は―――


侵略者インベーダーが復活する年だと言われている。


かつて…100年ほど前の出来事だったか。この世界に1人の人間がこの世を恐怖に染め上げた。そいつのことを侵略者インベーダーという。世界最強であり、まさに最凶。その能力や属性なども詳しくわかっていない。だが50年前、侵略者インベーダーは「勇者」の存在によって封印されたと言われている。その封印が解けるのが今年だ、というふうに言われている。


そんな話をしている間に


「っと、ここが王立第一学園か。随分立派だなぁ」


圧巻の一言に尽きる。要塞といっても過言ではなかった。


「受験会場は…お、あっちか」


受験会場を確認しさぁ受験会場へ行こう。と思っていると…


「おい邪魔だっつってんだろ愚民が!」


なんだなんだ?酔っぱらったおじさんでもいるのかと思って確認すると…


「い、いや、私もここ受けに来たので…」


ん?喧嘩か?


一人の少年と少女が言い合っている。


「やべぇ…チョモランマ家だぞ…」

「あの子終わったな…」


耳を済ませてみると彼はカモン・チョモランマという有名な貴族の子息らしい。


結構過激派だな…だが彼女も受験する資格はあるのだからあれは流石にひどいな…


「君みたいな貧民と同じ空気を吸ってると思うと反吐が出る!早く消えろ!」


「わ、私だって受験しに来たのでみすみす帰ることはできません…」


するとカモンはしびれを切らしたのか


「チッ!そこまで強情なら仕方ない。力ずくで追い返すとしよう」


カモンは不敵に笑い詠唱を始める


流石にまずいな。そう思った俺は彼女を守る動きに出る。


火炎弾ファイアボール!」


カモンの手から魔法が放たれる。


俺はその魔法に向かって手を伸ばし触れると…


「なっ!お、おまえ!どうやって俺の魔法を消した!」


「別に、触れただけだ。」


俺がいきなり現れたのでカモンは驚きを隠せていない。


「え…」


後ろの少女も驚いている。まぁそうだろうな、普通こんな状況じゃ誰も助けに来ない。そりゃ驚くだろう


そして俺は彼女を守る形でカモンと相対する


「なるほど…お前の能力か…」


「いや、そういうわけでは…」


「触れたものを無効化する能力だな!」


「いや、べつに…」


「そうと分かったら対応がしやすい!さぁ行くぞ!」


「あ、うん。もうそれでいいや」


するとカモンはからだに魔力を込め、更に剣にも魔力をまとわせる


「はっ!死んでも俺を恨むなよ?」


「ここで真剣は危ないんじゃないか?」


「お前が死ねば済む話さ」


「何を言っても聞きそうにないな」


「しねぇぇぇ!」


カモンは剣を構えて突進してくる。普通に真剣だからあたったら死ぬだろうに…頭のネジが飛んでるのか?


はぁ…なんて迷惑なやつなんだ…


「はぁぁぁ!」


カモンは剣を振り下ろす。それは俺にあたった…はずだった


「何っ!どこへいった!」


そして俺は…


「お前の後ろだ。」


そしてカモンの首に素早く手刀を叩き込む


「っ!」


「はぁ…気絶したか…」


「あ、あの!」


するとカモンに絡まれていた少女は立ち上がって


「わ、わたしの名前はアリス・クリミアです!あなたの名前をおしえていただけますか?」


「シヴァ・トルクバーグだ。」


「シヴァさん。ありがとうございました!」


「別になんてことはない。それより、受験前に災難だったな」


「そうですね…あの人に学校で絡まれなければいいんですけど…」


「そうだな」


「あ、あの!わ、私と友達に、なってくれませんか!」


「友達?」


「い、嫌とかだったら別にいいんですけど…」


「いや、喜んで受け入れよう。俺はこの学校で友達が作れると思っていなかった。」


「ほ、ほんとですか!ありがとうございます!」


「それじゃあ、お互いに試験頑張ろう」


「はい!」


災難だったが初日に友だちができた。


もし受かったならば学校生活は順調にすすめたいな…




どうも純怜です!

あれ?これ前と関係ないんじゃね?と思ったそこのあなた!

今は全然関係ないように見えると思います(そんなことないかな?)

まぁこれから徐々にわかってくと思うんで優しい目で見てみてください(*´∀`*)


読んでいただいてありがとうございました!

また次回お会いしましょう!

良ければ☆と♡お願いします!


<幕が閉まる音>


ア!新年0時にちゃんと投稿します!あ!幕閉まらないで!告知終わってないって!

アッ!

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