いけいけ勇者様60

最上司叉

第1話

そして勇者と魔王は2人組に街を案内されていた。


「ここは装飾品を売ってる店」


「綺麗」


「あぁそうだな」


魔王は目をキラキラさせている。


「次は何処がいいだろう?」


「あそこは?」


「良いな」


「2人とも行くよ」


「あぁ分かった今行く」


「うん」


街から少し歩いたところに洞窟があり綺麗な水が溜まっていた。


「さっ2人ともこれに着替えて」


2人組に渡されたのは水着だった。


勇者と魔王は見えないところで着替えて溜まった水に入る。


「!!温かい」


「ホントだ」


「なんと温泉でした」


「温泉」


「聞いたことはあるな」


「入るのは2人とも初めて?」


「あぁ」


「うん」


「良かった」


「少し経ったら迎えにくるね」


そう言い残し2人組はどこかに行ってしまった。


残された勇者と魔王。


「気持ちいいな」


そう言いながら勇者は魔王を見た瞬間固まってしまった。


「うん」


「…」


「?」


勇者は魔王の水着姿を目にするのは初めてだ。


目のやり場に困る。


「どうしたの?」


魔王が不安そうに聞いてくる。


「…いや」


「?」


「…そろそろ出ようか」


「えっもう」


「魔王はゆっくり入っててくれ」


「?うん」


そして勇者は温泉を出て着替えに行く。


魔王も勇者の水着姿を見るのは初めてだったが勇者が怪我をしたりした時に上半身裸を見ているため普通だった。


そして10分くらいした頃に魔王も温泉をあがり着替えた。


勇者は外で海を眺めていた。


「綺麗だね」


勇者は後ろを振り返る。


「魔王あがったのか」


「うん」


海に夕日が沈みそうな時間だから余計に綺麗だ。


「2人ともお待たせ」


「きたか」


「新しい王様が2人を夕飯に招待します」


「新しい王様?」


魔王を訳が分からない。


「まぁついてきて」


「うん」


「あぁ」


そして城の食事会場。


「はじめまして」


新しい王様はまだ若い。


この人が先日亡くなった王子様の弟かと勇者は思った。


「はじめましてお招き頂き光栄です」


「堅苦しいのはやめましょう」


「そうだな」


「どなた?」


「そっか魔王は知らないんだよな」


簡単に言うと2人組に連れられ王子様の敵の叔父を倒したがその王子様は亡くなり王子様の弟君が新しい王様になったのだ。


魔王に説明して食事会が始まった。


「本当にありがとうございました」


「大したことはしてない」


「いえいえ、叔父を私の国の者が倒すわけにいかなかったので」


「まぁそうだろうな」


「勇者様の噂は私の耳にも入ってます」


「そうなのか?」


「お2人とも気をつけてください、妙な動きをしている国があるので」


「!あぁ分かったありがとう」


「お2人に何かあったら私の国も助けに行きます」


「ありがとう、覚えておく」


そして食事会は終わり勇者と魔王は2、3日ゆっくりしてから勇者の国に帰ったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

いけいけ勇者様60 最上司叉 @moemee

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

同じコレクションの次の小説