ストレスの所在

再才りり

第1話

私のストレス源は母だ。

幼き頃からずっとそう。

私のストレス因子の9割を占めるという豪勢っぷりである。

幼き頃はただただ恐怖の対象であった。

時代的にまだDVとかハラスメントとかそういうのが無かった時代であり、多々怒鳴られた記憶がある。

何度かぶたれた記憶もある。

多分やった方は覚えていない。

「え?そうだっけ?そんな酷いこと言ってないよ。失礼だわ。そんな事言うわけないのに。」

と自分の言った事を覚えておらずついでに勝手に機嫌を悪くする始末である母である。

言った事を覚えていないのだ。

やった事を覚えているわけがない。

あのヒステリーは何とかならないものか。

少し言い返しただけですぐに期限を悪くしていじけるのである。

そして少し気に入らないことがあるだけで怒鳴り散らかしてヒステリックになり、こちらが何か言葉を発しようものなら怒りがピークに達するのである。

要するに沸点が異様に低いのである。

負けず嫌いな上に短気でもう手の付けようがないのである。

何も言っても言い返してくるのである。

こちらは言い合いをしたいのでは無い。

ただ思った事を伝えたいのである。

ボールをキャッチしてくれないのである。

ただ一方的に千本ノックに付き合わされるのである。

なんなんだ一体。

はた迷惑な輩である。

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