中国の詩人達へ
@Torbin
第1話
発句、特に川柳が好みなのでそのオリジンについて諸々夫々異なる説ではっきりしたイメージが付かず、中国語をちょっと勉強して発句のオリジンを突き止めると同時に中国の詩人について何か面白い事実でも調べる事にしました。
ロシア語では、「中国の100人の詩人とその関連の出来事」という本を出版し、ここでその主要な抽出を掲載いたします。
さて、中国で一番尊ばれる詩人は屈原(チュ・ユアン)です。紀元前340—278年に活躍し、本来は宮廷にて「古詩(グシ)」即ち5字づつ4行詩から初め、次第に自由律に切り替え、宮廷を後にしました。その設立した詩型が「騒(サオ)」と呼ばれるようになりました。その時以来、2千年に渡って宮廷にて篩詩、独立化したら自由律というパタンが20世紀までに続いてきたものです。
先駆け物としての屈原は、6月頭に端午(グアンユ)祭りで中国全国で「龍舟レース」や粽子(ジュンズ)を食べる事で広く記念されています。国際龍舟連盟もあり、世界の数ケ国でも盛んになっているようです。
ロシアでは一番有名なプーシキン詩人でも朗読会ぐらいで記念され、同氏がアップルパイが一番好きだった事が余り知られていない事実です。
日本でも屈原程記念される詩人が思い浮かばず、読者様がご存じであればご啓蒙下さい。
次に永遠に忘れられないだろう詩人は、蘇東坡(ス・ドンポ)です。11世紀(1037 — 1101)のもので、偉い博打のお陰で不死になりました。ある日、豚肉を煮込み、知り合いと象棋(シャンツ)即ち中国風の将棋に耽け、豚肉の事をすっかり忘れました。二時間程過ぎたら煮込み過ぎたアロマが届いた時点でようやく火から外すに至った。それから煮込み過ぎた肉を「ドンポ風」と呼ぶようになりました。それだけ有名になり、豚肉を歌う詩も作りました。原文が3-3-7-7-7律で、和訳が川柳の形にしました。
水少し、火も弱くし、アロマ待て。
原文
净洗铛,少著水,
柴头罨烟焰不起。
待他自熟莫催他,
火候足时他自美。
そして、一番感動したのは20世紀の女詩人林徽因(リン・フエイン)です。建築家・デザイナーでもあり、中国の国家紋章をデザインした物です。中国の「近代十大才女」リストに入っています。正直、そういうリストが存在すること自体が関心を引き、同様のリストをロシアの「近代五大才女」に応用してみました。日本でもそいう「リスト」が存在しないようで、「誰かを気付付ける」とかそういう理由なのかもしれません。バカ外人の立場にいて、じゃあ、私も意見を控える事にします。ご興味、度胸のある方挑戦してみたら如何でしょうか?
「中国の100人の詩人とその関連の出来事」
https://ridero.ru/books/desyat_kitaiskikh_poetov_i_svyazannye_s_nimi_sobytiya/
全CIS川柳サークル(バイリンガル)
https://vk.com/public210412043
ロシアの「近代五大才女」レーティング
https://vk.com/torbinoleg?w=wall683272410_135%2Fall
中国の詩人達へ @Torbin
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