泣きそう
泣きそう
土を踏む感覚で はっと気づいた
今朝はクラシカルに山登り
野ウサギが走った跡に
ついて行ってみようよ
ボロのベンチを横切って
枯葉の載る看板に逆らって進も
絶景が 君には
約束されているんだって
カラカラ 水筒から音がする
今朝はおしとやかにサンドイッチ
未だに暗い空を見上げながら
頬張るハムの舌触り
つるり つるつらり
添えたマヨの
お味もいかが?
ねぇ 君も知ってると思うけど
星が一つ増えたんだって
ほわほわ 山がのぼせたみたい
今朝もじわじわり日の出時
山裾が白くなって 鳥が飛んでる
か細い腕を引っ張って
岩の上を逃避行
揺れる巣の中 卵がかえる
ぴー ぴー あさだよー
上から来てるのは
君のお母さん?
広がりを吸い込む心地良さに はっと気づいた
今朝もカタルシスな山の上
うすら温かい日に照らされて
頬に浮かぶ微笑み
どこまでもキレイで
大好きな景色だけど
俯いたら足元が見えて
耐えきれなくて
そのまま呟いた
はぁ
泣きそう
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