こちら幽霊専門探偵事務所
多崎リクト
私の部屋は探偵事務所
「ただいま」
自室のドアを開けると、見慣れたいつもの部屋。窓際の勉強机にはユータが座っている。仕方が無いので絨毯に座り込み、小さな折りたたみ式テーブルを置く。最近勉強机に向かった記憶が無いのだけれど。そうユータに言うと「君は勉強なんてしないから必要ないだろう」なんて返された。失礼な。宿題くらいはしている。
テーブルの上には冷蔵庫から持ってきたプリン。
「トマトプリンなんておかしなものを食べるね」
ユータが顔をしかめる。プリンが嫌いなのだろうか。
最後の一口を放り込んだところを見計らったように来訪者が現れた。
「こちらが探偵事務所ですか?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます