第11話 運命って、ある程度決まっているのかな?

 私は今まで、これでも「小説家になりたい!」との強い情熱を抱いていました。


 ですが、私はとても虚弱で疲れやすく、……何より皆様に喜んでもらえるような物語を創作する才能を持って生まれていないようです。


 現世で頑張れば、来世花開くかもしれません。


 ですが、どうやら私の人生は「障害者となり、障害者雇用で働く」その一択のようです。


 ある時、車検の時期になり、今持っている車よりも良いものが手に入り、今持っているものを手放す形となりました。


 車は「通勤」を示し、「車で職場へ行き、働いてお金を稼ぐ人生を生きなさい!」という暗示のように思えます。


 そう思えるのは、小説を書いて高めようとしても体力が虚弱でうまくいかなかったり、才能が無い、めぐりあわせが全く無い、タイミングが悪い等といった状態になっていたからです。


 ある時、漫画家の先生と直接知り合いになれそうな時がありました。当時の私は、小説ではなく漫画家を目指していたので、先生と知り合いになりたいと近づこうとしました。


 ですが、その時に、そうなる運命ではなかったようで、その先生とはすれ違いになってしまいました。


 また、ある時は、年配の小説家の先生と知り合いになれそうなタイミングがありました。

 ですが、それも何故か邪魔が入り、流れてしまいました。


 私は、体が弱く体力が続かないため、仕事をするなら仕事、小説を書くなら小説、というように1つのことしかできません。


 そのような中、小説を頑張ろうと思えば思うほど失敗し、困っていき、本当に不思議なほどチャンスが全く無いのです。


 反対に障害者雇用で「普通に働こう!」とすると、新しい通勤用と思える車が手に入ったり、多く会社をお休みしてしまってもその会社で受け入れてくれたり、お金がきちんと回るようになったりするのです。

 「会社で普通に障害者枠で稼ぐ」という方向だけが、なぜかうまくいくのです。


 私は、若い頃から体が弱く、1つのことしかできないため、究極の話小説か、障害者枠の仕事か選ばなければならないのです。


 どんなに努力をしようとも、小説の縁は遠のいてゆく……。一方障害者枠での仕事をしようとすれば、運が開けていく……。


 どうしても、私は「作家になれるような人生」ではなく「障害者雇用として一生働く」人生に向かっていってしまうのです。


 家が貧しく、仕事をどうしてもしなければお金がないので、仕事を行うことが最優先の状態です。

 一方それと同時に小説を書くことは、体質的なものがあり、難しい。


 また、ある時はスピリチュアルな仕事をしようとしたら、それもダメになってしまいました。

 うまく事が運んでくれなく、チャンスやめぐりあわせが全くなくて、ダメになってしまったのです。


 貧しくて働かなければ食べていけない状態の場所にいるため、やはり私は「一生障害者雇用枠で働く」人生を、強力に示されているような気がするこの頃です。


 ある運命を目指したら、全くうまくいかない。まるで逆流を泳いでいるかのようでした。

 いっぽう別の人生なら、追い風が吹き、物事がうまく動いていくのです。ほんと、不思議なぐらいに……。

 

 本当はこうなりたいのに、……努力すればするだけまずいことになる。

 一方別のものは、追い風が吹いているかのようにうまくいく。たとえ、望んだ人生ではなくても、です。


 私の今までの人生上の経験から、運命ってある程度決まっているのかな? と感じられる所があります。

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