第2話 沢山の女性の怖い顔!

 私は若い頃、目を閉じると、いつも女性の怖い顔が沢山見えていました。


 白い顔だけの女性たちは、何だか怒っているようでした。


 そして、小さな女性の顔が沢山視えており、私の真ん前には、大きく恐ろしい女性が2人ほど、それは真っ黒く視えていました。


 皆、髪が長い女性でした。


 ですが、ある時を境に視えなくなりました。


 ある時、父と母が家を建て替えました。


 その時に、「家を建て替える時は、時期をみてもらわないと怖い! 死人が出たりすることもあるから」との理由から、とある占い師の所へ行き、家を建てる時期について、みてもらいました。


 それから、父と母が家を建て替えたのです。おかげ様で、不幸が起ることなく新しい家が建ちました。


 それから少しして、母と私で占い師の元へ行く機会がありました。


 うちは現実主義で、霊的なことは、私しか感じません。

 ですが、その時なぜか母が、先祖供養の依頼を、その占い師の方にしてくれました。


 そうして、先祖供養をしてもらったら、怖い顔は、見えなくなりました。


 目を閉じるとずっと女性の怒った顔が沢山視えていた……。

 それは、本当に怖い体験でした。


 それがずっと、30代まで続いていたのですから、眠る時は、本当に大変でした。

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