随筆、ときどきエッセイ
清原 紫
第1話 はじめに
いわゆるエッセイ・随筆を書いていこうと決めました。
理由は近況ノートは基本的にフォロワーさんにしか届かないし、手間をかけるなら作品にしたいと前々から思っていたからです。
それを後押ししてくれたのが、七瀬 莉々子さんという方がカクヨムに連載している『読み専な私が執筆に挑戦する奮闘記』というエッセイでした。web小説を書くときのヒントが沢山あり、洞察も深く、お人柄が伺える素敵な文章です。コメントをするととても丁寧に返答くださるところも嬉しいポイントです。みなさんもぜひご覧になってください。
エッセイ・随筆を書くと決めたのはいいのですが、何について書こうかと少し悩みました。七瀬さんのように奮闘記を書くには経験が足りないですし、ただの日記のようなものには興味がわきませんでした。
そこで少し言葉について調べてみました。
まず随筆という言葉。随筆とは「気のむくまま筆に任せて見聞・体験・感想などを書きしるした文章。漫筆。随想。エッセー」だと手元の辞典には書いてありました。『枕草子』などが最古のものとして有名ですね。
次にエッセイですが、日本語のエッセイの語源になったのはモンテーニュの『エセー(Essai)』とされています。彼の『エセー』に限って言えば、随筆と言えなくもないかもしれません。けれど例えば『Essai sur le don』と書けばマルセル・モースの『贈与論』だし、『Essai sur les donneés immédiates de la conscience』と書けばベルクソンの『意識に直接与えられたものについての試論』となります。どちらも日本語のエッセイからは想像もつかない本格的な論文です。
フランス語の辞典で「essai」と引くと最初に出てくる意味が「試験,テスト」「試み,企て」なので、日本語の「随筆」に対してエッセイの方は“試す”という意味合いが強いんですね。
上記の意味からすると「エッセイ」は少し挑戦的過ぎます。読んだ人を唸らすというようなことはあまり考えたくありません。かと言って「随筆」のようにただ思いの丈を書きしたためて一つの作品にできるほど執筆スキルは望めません。なので間を取ろうかなと思います。
適度に随筆的でありながら、ワントピックについてしっかり書くような感じで行きましょう。
どんなトピックを選ぶかですが、基本的には「身の回りのこと」「哲学のこと」「創作について」などがメインになると思います。哲学といってもそんなに専門的なことは書きません。
ゆるゆる書いて行けたらいいなと思っています。
さて次から本題に入ります。お楽しみ頂けたらと思います。
2023/12/30
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