第2話
_____
ぼんやりと目が覚める
(今の記憶は俺の、、、、)
そうか俺はこの世界に転生したのか、どうしようもない人生だったな。死んでよかった、両親も
自分が思ってるより冷静だった。
(皮肉なことにな)
「シュテン!!!おい!!貴様何を見た!!」
目の前で
「ちっ、うるせーな」
悟浄の顔が曇る
「貴様その口調、、、、、」
「シュテン、お主前世をみたのか?」
奥から姫様(帝)の声が聞こえる
「,,,,」
何も答えず黙っていると
二人の顔が曇る
「そうか、残念だ」 「姫様、、、」
三人の空間に不穏な空気が流れる
「どういうことだ?」
数秒の沈黙の後
全力で建物から逃げ出す。後ろで悟浄の怒声が響く
(まずい、まずい、まずい、くそっ。やばい、やばい)
なんでかわからないが逃げなきゃいけない気がした。
(身体が軽い)
心なしかいつも以上に気分がいい。頭にかかってたもやもやが晴れた気がして体も心もいつも以上にすっきりしてる。走る速さも明らかにいつもより速い。
「ははっ!!」
思わず笑みが
「ちっ」
気分よく走ってたところを邪魔され思わず舌打ちする
「おいおい暇人が
いつもの自分じゃないみたいだ、気分がすこぶるいい
「
あまりの情報の速さに目を
どうやら俺は知ってはいけないことを知ってしまったらしい。結局この世界でも俺は何も知らず誰かの手のひらで都合よく踊らされてたみたいだ。
(反吐が出るな)
しかしおかしいぞ。いわば反逆者は俺一人なわけだ、団長といえどたかが個。国をあげてまですることか?何をそんなに警戒している?
(とにかく情報が少なすぎるな、、、)
「おいおい!!小隊ごときで俺を捕らえられるとでも?頭の弱い連中ばっかで困っちまうなあ」情報を引き出すために
酷く目の前の表情がゆがみ俺に向かって
「やはり
山本元団長というのは俺の前任の第七師団の団長だ。
(もしかして前世を見たのか、、?)
顔が熱くなるのを感じる、都合のいいように使った後は使い捨てか。
(くそがふざけやがって)
「俺は俺だ、ナニモノにも憑かれてないし誰も俺を邪魔できない」
「黙れ
死ぬ程イラっとして軽く手をふる。すると目の前の中尉を含む数名の上半身が吹き飛ぶ。
残ったの小隊の人間の顔が絶望の色に染まる。イライラして仕方なかったのが急に我に返る。
(んえ?!俺こんなに強かったっけ?片手振っただけだぞ??ウル〇オラじゃねーか)
「化け物が!!」
残りの奴らが震えながら襲いかかってくる
「ちょ、、、待てって!!一旦落ち着けって!!」
そういい、軽く吹き飛ばしたつもりが木っ端みじんになった
(おいおい、冗談じゃねーぞ。だから待てって言ったのに、、)
「撤退!!!撤退!!!一度立て直すぞ!!」
目の前で散り散りになっていく様を見つめながら我に返る。
(森に逃げよう)
この今現在俺がいる場所(
(くそ、門番が立ってやがる)
白層街は特別製の白い壁に囲われており、唯一の出入り口は厳重な警備により管理されている。
(まずい、時間がない)
まだ情報が伝わってない望みにかけ、一か八か声をかける
「すまない森に入りたいのだが」
(いけるか??)
門番の一人が俺に気づく
「申し訳ありません、いくら団長といえど許可なしに通すことはできません」
まだ情報が行き届いてないことに安堵しつつ交渉を試みる
「悪い、時間がないんだ。すまないが通してくれ」
にべもなく首を横にふる門番
(くそが、時間がないっていうのに)
遠くで大勢の足音がこちらに近づいてくる気配を感じ強硬手段にでる。
思いっきり地面を叩く、その衝撃により門番達が戦闘不能に陥る。
(よし!いい感じにできた)
無駄に殺さずこの場を切り抜けたことに満足し森の中に逃げ込んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます