彼女に振られて何故か転生した俺、転生先で元カノに告られて困っています

七瀬瑠華

第1話 転生

「ごめんなさい、私達別れましょう」


 俺にできた初彼女、2ヶ月で振られました。


「え…」


 そりゃそんな反応にもなるよな。俺。


「いやあんたのこと好きじゃないからw罰ゲームで告白しただけだしwww」


 グサッ、と心に一本の矢が刺さる。抜けない。痛い。辛い…


「そこまで言うならもう良いよ、俺達別れよう」


 人生にまた1つ、大きなトラウマができてしまった。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 帰り道。何もかもが吹っ切れて図書室でずっとラノベを読んでいた。もう彼女なんていない。構わなくてもいい。自由な時間がしっかり取れる。そうだ、そうやってポジティブに考えればいいんだ俺。そうだよ。

 なーんてことを考えながら歩き続けていた。


 出来事は突然起こった。


「ユウキー!!!!!!!」


 女の人の叫び声が聞こえた。はっとなんて前を向くと、小学生くらいの男の子が車道に飛び出し、車に轢かれそうになっていた。


「危ない!!!!!!」


 俺は何も考えずに走った。


 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「…ここ、どこだ?俺は何をした?」


 辺り一面真っ白な空間が、目を開くとそこにあった。


「まあまあ落ち着いて、私の話でも聞いてくれよ」


 後ろには大人の女性が立っていた。誰だよ。


「私は神だ。君に特別なものを授ける」


 お前神なんかい、と心の内でツッコミを入れる。


「魂の転移をさせてやる。記憶を持って転生するのだ。お前は…そうだな、同い年の神楽伊織かぐらいおりに転生しろ。こいつはお前と同じく若くして亡くなったやつだ。生きていたら今は17歳だな。じゃあ、頑張れよ」 


 いやいや、何をするんだ?突然のことが次々と続いていて、混乱してくる。


「お幸せにな」


 人の話くらい聞けよ神!!!!!!!!!!!

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