009 思い出との再会 side 甥
「お久し振りです、お姉さん」
数年ぶりに親戚が集まったお正月。
俺は憧れの人に会えた。
続き柄は叔母だが『オバサン』などと呼んでは昔のままだ。
成長したところを見せたい。
小柄だが柔らかな印象をうける彼女は、ぽち袋を差し出してきた。
そんな物が無くても、俺の心は鷲づかみにされたままだ。
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