004 歳神様

「ばぁば、公園にりゅうがいた」

散歩から帰って来た孫がそう言った。

「どんな竜だった?」

「ふつうにきたなかった」

「そっか。でも、汚いとか言ったらかわいそうよ?」

「『子供は正直だ』って笑ってた」

まさかと思い、公園へ行ってみた。

そこには簡易テントを設置している流浪の格闘家が居た。

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