六月も後半に入り、いよいよ暑くなってきましたね。はや夏バテぎみか、と感じたときには、何かおいしいものでも食べて心機一転を図りたいところ。そんなときに真っ先にあがるんじゃないでしょうか、ウナギ。
ところで、皆さま、ウナギといったら何を思い浮かべますか?
間もなくやって来る土用の丑の日、蒲焼に白焼き、天然ものに養殖もの、国産に外国産、シラスウナギ、完全養殖、マリアナ海溝、白鳳丸のウナギの航海……げふん、げふん、失礼しました。
それだけじゃあないんですよ。ウナギが好きなら知っておいてもらいたい(?)粋なお話があります。落語の『鰻の幇間(たいこ)』です。
ちょうど、猫も杓子もウナギ、ウナギと熱に浮かされる時期も近いじゃないですか、SDGsでウナギを食べるのを控えているというかたも、お高すぎて手が出ないかたも、伝統のウナギとやらを落語で味わってみませんか? 『鰻の幇間』、本当に面白いんですってば。
え、寄席に行くのはハードルが高い? でしたら読んでみるのはいかがです? 落語はほんらい語り芸ですが、活字で読むのもおつなものですよ。
え? 落語なんてぜんぜん知らないから、いきなりは手が出ない? はいはい、でしたらちょうどよい入門書があります。この作品『ボーナス出たらうなぎでしょ』! 現代版『鰻の幇間』です。まずこれをつまんでみましょう。まさに、江戸前ウナギをこんがり焼きあげた、とろけるような味わいです。騙されたと思って一口どうぞ。
えっ? 『鰻の幇間』より、三元くんやシャモくん餌くんがいったい何者なのか気になってしょうがなくなった?
じゃあ、『落研ファイブっ』本編へどうぞ~