火薬魔法をひとつまみ
冬咲さおり
第1話
ある日の朝、カーテンを開けていつものように太陽光を浴びた。
朱里「んーっっ!今日は良い天気だなぁ!」
前は朝、顔を洗うことも大変で、母に見てもらっていたが、大変過ぎて母にイスを投げられそうになった。
スムーズに顔を洗える今、幸せ。
私、朱里は精神疾患と闘っていて、目の見え方が普通の人より敏感なの。超能力みたい。
いつものように大学へ向かう通学バスの中。
誠人「おーい!朱里!おはよー!!」
朱里「おはよー!!」
瀬戸誠人 19歳。いつも皆に挨拶してるから挨拶王子と心の中で呼んでいる。私の好きな人。
誠人「今日は体調どう?」
朱里「うーん、なんかね、
前は重力に逆らってゴミとかタバコとか落ちているものが耳に入らないか心配になったり、歩いてて魂が抜けたような感覚があったんだけど、今はそれがマシになってて今日は体調良いし幸せ!」
誠人「すごい、超能力みたいな症状だね。
そういう力が魔法とかに変わって活かせたら面白いのにね!」
朱里「確かにね!
何かに活かせたら良いのになー。」
楽しい話をしている最中 学校に到着。
朱里と誠人は1限目の陶芸の授業に向かった。
朱里はいつものように耳を隠すように頭にバンダナを巻いた。
これをしてないと耳に作業のカスなどが入らないか心配なのだ。
そこにいつものようにヒソヒソ話をする人がいた。
美里「頭にバンダナ巻いて陶芸するなんて、すごい気合いだよねー」
朱里をいつも苦しめる先輩、美里が現れた。
その日の放課後…
誠人「今日は調子どう?」
朱里「うーん…相変わらず美里先輩はいじわるだなぁと思って」
誠人「いじわるとかパワハラする人って自分が悪いって自覚ないんだろうね。LINEブロックとかもされた側は自分の何が悪いかわかってない。LINEブロックした側が悪いみたいな扱いされて2次被害に遭う。」
朱里「精神疾患はね、みんな自分はならないだろうって謎の自信があって他人事に思ってるんだよね。就労支援の人ですら偏見がある世の中だから私はヘルプマークもつけづらいなって思う。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます