トイレという名のイス取りゲームの話

 タイトル通り、若干汚い話にはなるが死活問題の一種で、こっちとしては至極真っ当に語るつもりなのでいろんなことに目をつむってもらいたい。皆さんは自宅以外のどこかでお手洗いに行ったことがあるだろうか?会社、学校、コンビニ、その他もろもろの公共施設など、様々な場所で用を足してきただろう。


 そこでこんな問題にあったことは無いだろうか。"トイレが埋まっている"…数が限られ、時間的にも切迫してくる中押し寄せるその事実は絶望を心に呼び起こす。トイレが無い、またはできない場所ならば自分の準備や覚悟の不足が原因なのは明白だが、埋まっているケースは違う。


 それはいわば、イス取りゲームの敗北だ。先に座られている以上、負けを認めざるを得ない。また、空いているトイレが和式トイレの場合も敗北を意味する。あんなものを未だに設置している以上、やはり日本は先進国などには到底及ばない。後進国と言わざるを得ない。和式トイレと階段を破壊し、洋式トイレとエスカレーターやエレベーターに変えてから先進国とかほざいてほしい。


 国民全員分のトイレも無いくせに。と声を大にして言いたい。国民が同時に腹を痛めたらどうなるのか。苦しみに悶えるしかないだろう。そんなバカげた話、無いだろ?と読者の皆様は思うだろうが、学校や職場においては発生しうるケースだ。次の授業や会議の前に用を足しておこう。そう思うのが、人間の心理だ。その心理が重複した場合、トイレは争奪戦になる。


 法律上、会社のケースでは男性の場合、60人ごとに大便器を一個、小便器を二個。女性は20人ごとに一個と義務づけられているが、数の概算間違えてないか?法律を作った奴を逆に訴えてやりたい。国民の最低限の生活を保障されていないだろう?数十人が同時にトイレを奪い合う意味わからねえが?学校ももう少しあるだろうに。それより会社が少ないってどうかしてるんじゃないだろうか?


 ただでさえ会社に行くだけでストレスが溜まるっていうのに、何が悲しくてトイレという生理的な問題でさらにストレスを溜めなければいけないのか。閉じこもってスマホをいじるやつの、こめかみには穴を開けてやるとして、正当な理由で奪い合う同志とは仲良くしたい。それが筋だと思うが、そもそも奪い合わずに済むのがベスト。であれば、トイレを人数分用意する。それが我々のソリューションです。社長。お判りいただけましたか?


 実際、テレワークが楽なのはそれもあると思う。好きな時にトイレに行けて、水分補給ができる。会社でほかの人間がいることで発生する椅子取りゲームを減らせる。それが良いことではないだろうか?正直、トイレの扉が埋まっていて自分の席に戻るのが、この世で一番無駄な時間だと思う。

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