餅の話
餅つきという奴をやったことがあるだろうか?
米を熱くし、臼の中に閉じ込めて木槌で限界までぶっ叩く、野蛮な料理、餅。
ウソです。美味しいです。いつもお世話になっています。
あれは餅という寄生型の生命体で、食べたやつに取り付き一定以上食うと宿主も含めてもちもちにし、最終的には命を奪い取る危険な生物である。
この事実を世間に公表してしまえば、私はもう助からないだろう。
雑煮に3個、餅を入れて食ってしまった。俺はもう手遅れだ。
体がもちもちになってしまったのである。
寄生生物を出すには運動をするしかない、恐ろしいことだ。
正直餅よりも運動の方が怖い。
分かるか?何が悲しくて自らの肉体に鞭打ってエネルギーを燃焼せねばならないのか。長生きはしたいが、なるべく楽をしたい。
不老不死を夢見た始皇帝やホーエンハイムの気持ちが良く分かったり分からなかったりする。
餅つきでエネルギーを消費し、ついた餅でエネルギーを補給する。
これは永久機関だ。人類は餅に取り付かれ、これからも、もちもちになっていく。
三千年後には恐らく人類は球体になっていることだろう。
次回、節分の豆篇。
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