弟だけど毎日告白してたら姉が蕩けてしまった

重雷装艦「北上」

プロローグ

プロローグ

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ


目覚まし時計の音で目が覚める。


今は午前6時


まどろみから無理やり引き離された不快感に少し目を細めながらベッドから起き上がる。


パジャマを脱ぎ、チェストからTシャツを取り出しそでを通し、ハンガーにかかっている学生服を着る。


自宅二階の自分の部屋から出て、まだ一階の寝室で眠る両親を起こさないように一階の洗面所に行き、顔を洗い歯磨きをする。


手入れの必要のない短髪の頭はそのままに、キッチンに向かい昨夜のうちに用意しておいたおかずと炊き立てご飯を弁当箱に詰め込み、インスタントみそ汁と塩昆布とお茶碗のごはんで朝食を済ませる。


毎朝の一連のルーチン作業をこなしたころ姉ちゃんが起きてくる。


「姉ちゃんおはよう。今日も奇麗だね!」

といつものあいさつをするが


「・・・おはよう・・・」

不機嫌なような、あきれているような、またか・・・みたいな表情の姉ちゃんは、仕方なく・・・という感じの表情と声色で答えてくれる。


こちらとしては目いっぱいの好意を言葉に乗せ、このような反応を返されることもいつものこととして受け流して、お弁当箱を持って二階に上がり、自室のカバンに入れて、それを持って満面の笑顔で姉ちゃんに

「行ってきます」

といい、うんざり顔の姉ちゃんの返事も待たず家を出る。

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