第3話 孤独な戦いの後に・・・
動画配信部の小さな部室には、赤いウィッグと青いウィッグと金のウィッグと銀のウィッグが、飾られていた。
動画の編集をしながら、
伊千果が、キャラ設定の試行錯誤を続けた結果だ。
愛衣の案で【総帥】と名乗りだしたのも、キャラづくりだ。
そう伊千果が動画配信部を作ったのは、まだ1年の頃。
動画配信している奴なんて、如何わしい奴しかいなかった時代だ。
それはそれは大変だった。
1年頑張った結果、2年目に愛衣が入って来た時は、その【鬼姫】キャラには、すっごく驚いた。こんなタイプと話したこともなかったし。
それでもすっごく嬉しかった。
そして今年、1年が2人も入って来た。良い子たちだ。
廊下で、愛衣と由貴人と絵馬のふざけ合う声が聞こえた。
孤独と違って、やっぱ楽しい。
そして嬉しい。
「これが仲間だ」
わたしは小さく呟いた。
つづく
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