第26話 恵梨香
また新聞部部室に招集かかる。カフェテリアのほうが嬉しいんだけど急だと予約とれないのとちょっと込み入った話だから、こっちのほうが気楽っていうのはわかるんだ、でも遠いー
3人とももう来てる。あたしを待ってたみたいな感じですぐ悠が話し始める。
「千葉先生が言うにはね、伊東先生は千葉先生から、教育関係の事情を聞きたがってたみたいなの」
「事情って?」
「やっぱりお姉さんの死の原因とか経緯を調べてたみたい。千葉先生は教育界に顔が広いからって頼まれてたんだって」
「うーん、じゃ、伊東先生はお姉さんの自殺の話と、あとは牧産業の工場排水と、2つの話にこだわってたってことになるのね、この2つは結びつくんだろうか」
美冬が疑問をなげかけるけど、全然わからない。結びつくような話かなあ。
悠があたしのほうを向いて言う。
「でね、千葉先生が言うには、小学校でもトラブってて、更に異動した教育委員会でもトラブってたらしいんだけど、何かおかあさんから聞けた?なんでも、学校教育課初等教育担当の女性係長と折り合いは悪かったって話があるみたい」
固まる。
それ、ママじゃん。
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