彼女が欲しいんじゃない、結婚したいんだぁ‼‼
ZENWA
序章 彼女が欲しいんじゃない、結婚したいんだぁ‼‼
俺は極めて”彼女”を軽視している。
おっと彼女・彼氏持ちの読者諸君、話はまだ終わっちゃいない。だから読むのをやめないでもらいたい。
気を悪くされるのは一向にかまわない。むしろ本望だ。だが読んでくれ。これを見ているイマ充達のためにも。
ちなみに、俺は彼女がいない。意外だろ?
年齢=彼女いない歴であり彼女いない歴=16年。よって16歳、ピカピカの一年生(高校)だ。
なぜ俺が”彼女”を軽視しているかって?俺にとって交際とは、手段であり過程でしかない。結婚こそが口約束以上の契約で結ばれた、男女(一部男男の可能性あり)のあるべき姿、ひいては完成形だ。故に彼女が欲しいと懇願している時点で、そいつは俺とはステージが違うと言える。
当然、結婚するためには段階というものが存在し、その一つとして交際が存在することは重々承知している。だから『結婚を前提にしたお付き合い』といったものには理解がある。
そして、結婚を前提にするやつらに問いたい。
―そいつのために死ねるのか?―
とっても大きい船の上に男女のペアが身を乗り出して海を眺めています。どうやら二人は付き合っているようです。あれれ?なんだかすごい勢いでサメさんが近づいてきますね!二人の背中を押してあげましょう。えい。さあ二人は柵を越えて海に落ちそうになるものの、なんとか手すりに掴まっているようです。しかし、お腹をすかせたサメさんがもうそこまで来ています。もう時間がありません。さあ男よ、お前は海に身を投げ、サメと相対し、彼女を船の上へ登る時間を稼いであげられるか?―
そういうことだ、俺が言いたいのは。
俺は、”彼女”という先の見えない曖昧な関係が嫌いだ。結婚のように厳かなものではないことに甘えて不確定な間柄を作り出す。「とりあえず付き合ってみようよ!」なんて最たるものだ。
男ども、半端な覚悟で浮かれてんじゃねえぞ。女性の皆さん、ご自分を大切になさってくださいね。
結局のところ彼女だぁ彼氏だなんてものは、結婚が、法的にも間柄の自信的にもできない学生たちが、大人の真似して「結婚ごっこ」に浸っているものに過ぎないのだ。
決してこの話は彼女ができないことへの強がりで構成されているわけではない。
断じてだ。全っ然違うし。ばーかばーか。何言ってんの。
俺は結婚したいだけなのだ。
そんな俺の、物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます