第3話
ここは、都立班常高校。
劉崎たちは男子校だが、ここは男女共学である。
さらに女子の制服が可愛いと話題の高校である。
劉崎と飛田は校門の前に立っていた。
飛田「いやー、初めて来たけど女子の制服めちゃくちゃかわいいなー。」
劉崎「そ、そうだな...」
飛田「とりあえず関川が来るまでは見学させてもらおうぜ。」
劉崎「そ、そうだな...」
暫くして校門から一人の男子生徒が出てきた。
身長、約190cm、険しい顔つきに顎鬚が生えている。
飛田「お!出てきた!あいつだあいつ!」
劉崎「なるほど。ありゃ強そうだ!」
飛田「おーい!関川ー。」
関川「ん?飛田か?なんでお前がここに?」
飛田「おう!一昨日こっちに引っ越してきたんだ!
今は蜀立高校に通ってる。
そして、こっちが同級生の劉崎だ!」
劉崎「よろしく。」
関川「そうか...それで、何しにここにやってきた?
まさか中学時代の決着を付けるためとかではないだろうな?」
飛田「おいおい。俺はそんなガキじゃねえよ。
お前、この辺りで調子こいてる黄巾連合って知ってんだろ?」
関川「!!!...さあな。聞いたこともないなぁ。
そんなことより久しぶりの再会だ。うちに来いよ。
劉崎くんも来るといい。」
劉崎「ああ。」
(明らかに顔色が変わった。黄巾連合を聞いたことないっていうのは嘘だな。)
関川の自宅にて
関川「ここが俺の部屋だ。入ってくれ。」
飛田「おう!邪魔するぜ。」
3人が関川の部屋に入り、関川がドアを閉めた。
関川「飛田。お前は本当のバカだな。」
飛田「ああ?なんだと!なんで俺がバカなんだよ!」
関川「あんな大声で黄巾連合の名前なんて出しやがって。
周りに関係者がいて、下手なこと喋っていたら俺たちはもう学校には通えなくなるぞ。」
飛田「なんだ。黄巾連合のこと知ってやがったのか。」
関川「当たり前だ。この辺りの学生で黄巾連合のことを知らないやつなんて
いないだろう。」
飛田「ふーん。で、お前は黄巾連合にビクビクしながら
高校生活を送ってるっていうわけか。」
関川「・・・」
飛田「あの最強番長関川もひよったもんだな。」
関川「くっ...あいつらはいつか俺の手で潰してやる。
でも、今は無理だ。俺一人であいつらに挑んだとして
勝ち目があるとは思えん!」
飛田「一人じゃねーよ!とりあえず3人は揃ってるぜ!」
関川「!!!なるほど。お前たちも黄巾連合を潰す仲間を
集めていたという訳か。」
劉崎「そうだ!是非力を貸してほしい!」
関川「ところで、あんた劉崎って言ったな。
どこかで聞いた名前のような気がするんだが...」
飛田「そうなんだよ。俺もどっかで聞いたような
気がするんだけど、どうしても思い出せなかったんだよなー。」
劉崎「ああ、たぶん親父のことじゃないかな。
もともと関東一帯を仕切ってたみたいなこと言ってたから。」
関川「!!!そうだ!劉崎...伝説の不良、劉崎靖だ!」
飛田「そうだそうだ。一般人には決して手を出さない。
街の不良達にとっては恐怖の存在。
治安維持のために作られた最強武装集団、楼桑連合の伝説の総長だ!」
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