柳生一族の陰毛

ナリタヒロトモ

第1話

この国の歴史は血にまみれている。

侍の世は互いに争うことで発展していったが、同時に親兄弟で殺しあう時代であった。源頼朝、織田信長、武田信玄、名だたる武将たちは同時に兄弟殺し、親殺し、でもあった。

時代は進むが人の本質は変わらない。

これは柳生一族と呼ばれる日本の随一の女系武家一族の中石器時代、金属製武器時代、銃器時代、やがて2度にわたる世界大戦、その後の世界秩序の中で繁栄と絶滅を記した記録である。


柳生一刀斎(紀元前9000年後頃)はネアンデルタールと北京原人の間に生まれる。この国で最も人を殺めた一族の最古の女王である。


陰毛はウルトラワイルド、即ち一切の処理をしなかった。(*)

*なにもしない。あえてそれを選ぶ強さが魅力的です。「気付かないで伸びた」「処理することを知らなかった」ではなく「あえて処理しない」と言う姿勢がいいですね。(引用:Navia)

そのため柳生一刀斎の陰毛はほぼトラ皮のパンツのように位置し、その部分を蚊やアリからの侵入を防ぐのに役立ったのである。しかし整えていない陰毛は体液や尿を含み、その強烈な臭いで多くのヒト科ヒトの男性を惹きつけることとなった。

実際柳生一刀斎はジャワ原人との間に13人の子をもうけることとなる。

それはすべて女子であった。女系家族による一族殺し合いという柳生家の悲劇はこの時代に運命づけられたのである。


人類の戦いとは武器の歴史である。生存競争は競技ではない、命がけである。相手よりも強い武器を使うことで人類は生き残ってきたのだ。

弱い人類が獰猛な野獣たちに勝てたのは武器があったからである。武器とともに人類は進歩し、やがて滅んでいくのだ。

武器(ぶき、英: weapon, arms、ラテン語: arma アルマ)は、戦闘に用いる道具や器具の総称である。

戦争や軍隊で用いる兵器や武装、さらには人員・物資までも含めて「武器」とよぶ。

武器は殺傷、損傷、捕縛、破壊、無力化、を元来の目的として攻撃能力を有する道具で、これらを背景に警告、威嚇、抑止力にも用いられる(Wikipedia)。


武器の歴史は古く、人類の祖先が二足歩行をはじめた猿人時代から武器を使用していた。木、骨、石などを手に握り狩猟に用いたと考えられている。

旧石器時代には、石斧、槍、握斧やナイフ、手斧、棍棒、中石器時代には弓矢が発明された。ヘビ毒やアルカロイド等の毒物を塗布しての利用も行われた。(Wikipedia)


南下した柳生一刀斎は石器を使い原住民を虐殺すると13人の姉妹で殺し合いを始めた。

地面を円形や方形に掘り窪め、その中に複数の柱を建て、梁や垂木でつなぎあわせた竪穴式住居を破壊し、後に古墳と呼ばれる皇族たちの墓を暴いた。

そしてたった一人残った柳生一刀斎はジャワ原人と交配し、繁殖したがまた殺しあいをしてその数を減らした。このように繫栄と衰退を繰り返し、柳生一族は青銅時代を迎えた。


人類の進歩は続く。

早くから銅の冶金技術が発達するが、材質として柔らかすぎるため儀式用の短剣などを造るにとどまっていた。それがスズとの合金青銅が発見されると、銅に比べ十分な硬さをもち、研磨や鋳造・圧延等の加工が可能であったため、大型の金属製刃をもつ剣、刀、戦斧などが登場した。

この時代、武器はまだ人力であった。

伝統的武器のほとんどは人間の力をエネルギー源として武器を運動させる。多くは体やひじ・手を軸とした回転運動で、てこの働きにより大きな力となる。長い武器は回転半径が長くなるため効果もまた大きなものとなる。棍棒や剣を「振るう」動作はこの回転運動を利用する攻撃方法といえる。


これに対し、槍などの「突く」動作は「振るう」動作に比べると回転が小さく、動作から生まれるエネルギーは小さい。しかし、使用者もしくは攻撃対象の直線運動を効率よく加えることが可能となっている。 騎兵の槍での突撃と、騎兵に対する槍での防御を思い浮かべるとわかりやすい。また突く動作は動作が小さく「点」での攻撃のため防御されにくいという利点もある。また一点に力が集中するため、エネルギー自体は小さくてもあまり問題はない。



柳生十兵衛(紀元前3500年頃)は一族の末裔と、卑弥呼と呼ばれる原住民の間に生まれた。この国で最も残酷と言われた一族の女帝である。

陰毛はナチュラル、男性人気No.1の自然な形(*)。

*自然な感じに整えるならナチュラル。男性人気No.1。キッチリと処理しないで、ゆるく角を作らないようにスタイリングします。長さは短くしすぎないように、3cmくらいがおススメです。清潔感は欲しいけど、いかにもアンダーヘア処理しているという感じは苦手な方に。

剃毛には発明されたばかりの青銅の刃が使われた。


本格的な鉄器・鉄製武器の登場は、紀元前1500年頃にヒッタイト文明が精錬技術を得たのに発する。それまでも隕石に含まれる鉄(隕鉄)はあったものの、ごく少量の利用にとどまっていた。青銅と比べ含有鉱石が多く安価で大量に生産できたので、ヒッタイト文明が周囲諸国を滅ぼした大きな原動力となった。紀元前1200年頃にヒッタイト文明が滅亡すると、秘匿されていた製鉄技術は世界へ広がっていった。その後、鋼や刃を強化する数々の技術(焼入れ、焼き直しなど)が発見され、鉄製武器は武器の主役となった。(Wikipedia)

そして刀はこの国のもっとも人気の武器となり、殺戮、自死含めて、長く人気な人殺しのアイテムとなった。


柳生十兵衛は青銅を使った刀で平家を滅ぼし、そのついでに源氏も滅ぼした。

柳生十兵衛はさらに鎌倉幕府も滅ぼし、元寇とも戦い、ついには元にも攻め入った。

柳生十兵衛は親も13人いた姉妹もすべて殺したあと、初代将軍:源頼朝とのあいだに1人、第2代将軍:源頼家との間に2人、第3代将軍:源実朝(さねとも)との間に3人、第4代将軍:藤原頼経(よりつね)との間に4人、また平家の落人との間に3人、計13人の娘をもうけたがその内の12人も殺してしまった。


元寇でモンゴル帝国が使用したとされる火器「てつはう」

13世紀後半の中国で誕生した銃が、15世紀前半のアナトリアで改良され、武器のあり方を大きく変化させた。中国で使用されていた火器が、13世紀のモンゴル帝国の遠征と交易によって中東へと伝播して、アナトリアで銃が発展したと考えられている。

火器の発展に伴い近接武器も大型の近接武器は姿を消し、軽い刀剣類が主流となる。銃の長所を伸ばし弱点を補う改良と運用の研究が行われ、軍隊の中心武器へと比重を高めていくことになる。初期では銃兵による射撃、射撃の間隙(かんげき)を突く騎兵、長槍を装備した槍兵による防御を組み合わせて運用されたが、銃剣の発明により銃兵が白兵戦に対応可能となったため槍兵は姿を消した。17世紀に片手で操作できる本格的な小型拳銃(ピストル)が誕生すると、馬上射撃用として普及し抜剣突撃戦術と併せて騎兵の有用性を高めた。(Wikipedia)


鉄砲伝来とは、16世紀にヨーロッパから東アジアへ火縄銃(鉄砲、鐵炮)が伝わったこと、狭義には日本の種子島(当時大隅国、現鹿児島県)に伝来した事件を指す。現物の火縄銃のほか、製造技術や射撃法なども伝わった。年代については諸説ある。

北上した柳生一族はその領地に住む領民を虐殺すると13人の姉妹で殺し合いを始めた。そして残った一人は領民と交配と殺しあいを繰り返し、銃器時代を迎えた。

柳生百道(ももち)(16世紀)は一族の末裔と、織田家と呼ばれる領民の間に生まれた。この国で最も血生臭いと言われた一族の女傑である。


陰毛は「トライアングル」 おおらかな三角形(*)

日本人に違和感ない、はば広めの三角形です。毛の量が多めの方・生えている範囲の広めの方、少しだけ処理したい方に。スタイリングのコツは短くしすぎないこと。毛先だけを整えるくらいでも大丈夫。外側から中心の下へくしなどですき、流れるようにつくると、母性を感じさせるやさしいアンダーヘア・スタイルになります。(引用:Navia)


柳生百道は当時最新の武器である火縄銃を使い戦った。

銃とは、火薬や様々な気体の圧力を用いて、弾丸と呼ばれる小型の飛翔体(en:projectile)を高速で発射する道具の総称。弾丸は高い運動エネルギーを持ち、強い殺傷力や破壊力を持つので、狩猟の道具や武器として用いられる。

一般には、口径が20ミリ未満のものを銃と呼び、20ミリ以上のものを砲として分類するが、この基準は運用組織によって異なる場合がある。例えばアメリカ軍および自衛隊では口径20ミリ以上、海上保安庁では同30ミリ以上を砲と呼んでいるが、旧陸軍では明治40年6月以降は口径11ミリを超えるものを砲、昭和11年1月以降はこの区分を廃止して銃か砲かは制式制定毎に決定、旧海軍では40ミリ以上の口径を砲と呼んだ。


そして柳生百道は織田家とともに稲生の戦い(1556年)、桶狭間の戦い(1560年)、美濃攻略(1567年)、姉川の戦い(1570年)、長篠の戦い(1575年)、本願寺攻略(1580年)を戦ったが、功績を上げるというよりも敵も味方も殺しまくっただけであった。子供にも夫にも頓着なく、全て殺した。13人いる娘の内、唯一末っ子が生き残り、逆に柳生百道を殺すことにより一族の血脈をつないだ。


人類の進歩は続く。

銃器は更に発展した。弾薬自体を複数備えるリボルバーや連装化、装填する弾薬と火薬を梱包する薬莢と実包の登場。弾道を安定させるライフリング、先込めに比べ装填が楽な後装式など、次々に改良が行われた。

15世紀末に始まるヨーロッパ人による植民地経営にも携行され、殺害や戦闘に用いられた。特に金属製の剣や銃は金属技術を持たない文明を圧倒し、文明の滅亡と大規模な殺戮を生んだ。(Wikipedia)


日本史において割と平和な時代と言われた江戸時代を柳生一族は盗賊として過ごし、明治維新では幕府側、朝廷側に分かれて殺し合い、日清戦争、日露戦争ではその人殺しの才能を思う存分発揮し、今まで国内でしかなかったのが、海を越えて殺し合うことができるという幸福を喜んだ。


海外に出た柳生一族はその国の兵隊を殺しまくり、財を奪うのと同時にその遺伝子も採取した。戦争に行った13人の柳生一族は現地の子供をもうけ、それは鼠算式に大きくなったのだけど、親同士、子供同士殺し合い、日本に帰ってきたのは3か国の混血となる1人であった。


柳生千影(1900年)はこのように生を得たが、一時数万を超えた一族は実際に彼女1人であった。ロシア人の憂鬱な青い目と、チベットの孤独な風貌を持ち合わせていた。

人口が増え続けたこの国において一族は常に絶滅の危機に瀕していたのである。

しかし柳生千景もまたこの国で最も残虐と言われた一族の末裔であり、残虐行為の世界でのスーパースターでもあった。

柳生千景は迫撃砲、クロスボウ、爆薬、戦車、化学兵器(毒ガス)を駆使しい、敵も味方も殺しまくった。

武器の能力向上は結果として犠牲者数の大幅な増加を招いた。柳生千景は当時まだ国として認められていなかった中央アジアの1つの集落を滅ぼしたのだった。

もし柳生千景がいなければこの国は戦争に勝てなかったかもしれないが、その後に続く大きな敗北をあじわうこともなかっただろう。


1914年から始まった第一次世界大戦は、据え付け式の大型銃器や、火砲、兵器が次々と登場した世界規模の大戦争である。この時の先進国の軍隊の多くはボルトアクション方式の後装式ライフル銃を標準装備としていた。自動拳銃の黎明期にあたり、連射が可能な銃も登場しはじめた。機関銃の弾幕により騎兵の突撃はほぼ無力化された。歩兵の突撃も困難であったため要塞戦、塹壕戦が発生した。塹壕突破には、迫撃砲、クロスボウによる爆発物投擲、爆薬、戦車のような兵器、化学兵器(毒ガス)の散布など様々な武器兵器が使用され、塹壕の中ではナイフや即席の棍棒、スコップを使用する格闘戦がしばしば発生した。特に主戦場となったヨーロッパ地域では総力戦の様相を呈した。武器の精密化がすすんで構造的な遊びが少なくなり、他の弾薬が使用出来なくなったことや、連射性能の向上により弾薬消費量が増大したことから、深刻な弾薬不足が生じた。中でも弾丸はあるのに規格が合わず使えない状況から、弾薬規格を共通化する概念が生まれた。

第二次世界大戦中期からは、機械によって装填を行う自動式小銃も本格的に用いられはじめる。特にドイツでは歩兵用としてバランスのとれたアサルトライフルの基本概念が確立されたが、実戦配備が1942年後半と遅く従来のボルトアクション式ライフルを代替することはなかった。地上での戦闘は飛行機による航空支援のもと、戦車・火砲と歩兵の随伴が基本となったが、戦場での中核を占める兵器に対抗する武器も開発され、バズーカを始めとする無反動砲や、パンツァーファウストのような携帯式グレネードランチャーが対戦車武器として使用された。(Wikipedia)


戦争ほど早く技術と革新を進めるものはないとよく言われる。第二次世界大戦は、それぞれの側がより高度で強力な兵器を開発するためにたゆまぬ努力をしたので、違いはない。戦闘の過程で、アクシスと同盟国はますます高度な航空機を作成し、世界初のジェット戦闘機であるメッサーシュミットMe262に到達した。地上では、パンサーやT-34などの非常に効果的な戦車が戦場を支配するようになり、ソナーなどの海上装備は、空母が波を支配するようになったときにUボートの脅威を打ち消すのに役立った。おそらく最も重要なことは、米国が広島に投下され たリトルボーイ爆弾の形で核兵器をということである。(*)

*引用 greelane.com/ja/文系/歴史と文化/


第二次大戦の終結で使われた核爆弾はその後も改良と増加が繰り返されて、2022年現在の世界の核兵器は人類を200回殲滅させる量がある。(*)

*筆者計算

2021年1月時点の核兵器保有数は13,080である(広島県ホームページ)

13,080×31万9186名(広島原爆死者)×3000(広島原爆との能力比較)=1兆5377億人 ここで世界人口は77億人であり、1兆5377億人÷77憶人=200となり、人類を200回死滅される量となる。


この究極の武器が現れて以来、人類は何度も終末戦争の危機に見舞われたが辛うじて絶滅の危機を乗り越えて、繁栄をつづけたのである。


二百三高地からかろうじて帰り、一族の血を残した柳生千景はその後積極的に繁殖活動に務め、味方との間に6人、敵との間に7人、計13人の娘をもうけた。そしてその100年後には柳生一族の数を1000人を超えるまでに膨れ上げさせた。


2度目の大戦が終わり、百年が経とうとしていた。

そして一族の強さと残酷さを最も強く引き継いだ柳生萬子は東京神田の老舗菓子問屋であるアテネ製菓で勤めていた。33歳、独身であった。

繫殖力に富む一族の中では非常にまれであるが、処女であった。

そして柳生萬子こそが一族の願いであったこの世界を終わらせるほどの強さと孤独を備えた最終兵器であった。


陰毛は「ハイジニーナ(ハイジーナ)」 無毛スタイル

衛生的という意味を持つ無毛のスタイルです。お国柄・文化的理由で毛を全部処理する場合もありますし、生えない方もわずかながらいます。「スッキリしたい」「清潔感を求めて」と言う理由でハイジーナにする方ももちろんいます。キレイに無毛のスタイルにするには、自己処理では難しいので、脱毛サロンを利用する方が多いようです。難易度・高(引用:Navia)

しかし柳生萬子のそれは天然であった。


1か月かけて柳生萬子は通勤と休み時間に某国の核ミサイルの制御装置にハッキングしていた。44あるすべての防壁を解除し、6225個の核ミサイルの発射ボタンに届いていた。

毎日コツコツと雨の日も風の日も柳生萬子はハッキングに務めていた。

この時代になると武器はさまざまな形に進化した。また武器でなくても人を殺すことも可能になった。例えばSNSで罵詈雑言を投げ続け、人を追い込んで殺すことも可能になった。強制的な過剰な残業と休日出勤で殺すこともあった。

現代人は常に死に追いやられ、月曜の朝はよく電車がとまった。

柳生萬子も子供のころからひどいいじめにあい、常に死を意識していた。

しかしその憎しみも悲しみもあまりに大きいのでこうして核ミサイルにハッキングしているのだった。


休み時間、スマホで核ミサイルの制御システムを操作する柳生萬子に同僚の女子が声をかけた。

「受付に誰か来てるみたいよ。」

行ってみると、坊主あたまで白い布をまとい、目を閉じてはいるものの、全てを見通している絶世の美女がいた。

柳生萬子は空いてる会議室に通すと紙コップ入ったお茶を出した。

「弥勒菩薩といいます。」

坊主頭の美女は言った。

「本当は56億7000万年後に現れるはずでしたが、大変な危機のためこうして参りました。柳生萬子、あなたはもっとも血生臭い一族の末裔、そして今やあなたは核ミサイルを発射し世界を終わらそうとしている。何故でしょうか?確かにあなたの一族は殺戮と虐殺を繰り返してきた。しかし人類が終末戦争の危機を迎えるのを望んではいなかったはずです。」

柳生萬子はその声を、紙コップを握りながら聞いていた。上昇する柳生萬子の体温に紙コップのお茶は沸騰しだしていた。

「柳生萬子よ。どうか考え直してください。あなたのやろうとしていることは今までの暴力や殺人とはまったく違うレベルのことなのです。」

弥勒菩薩は語気を強め、柳生萬子を見る。そこには怒りに満ちた表情で弥勒菩薩をにらむ鬼がいた。目は血走り、怒りに唇はゆがみ、笑っているようにすら見えた。

弥勒菩薩は説得を続ける。

「柳生萬子よ。どうか聞いて欲しい。柳生萬子よ。」

そこまで言ったところで柳生萬子のビンタが弥勒菩薩の頬に飛び、弥勒菩薩は椅子から転げ落ちると何も履いていない下半身が剝き出しになり、もっさりとした陰毛をさらした。

陰毛は「トラッド」 やさしい印象の形

下、Iゾーンに向かって幅がひろがるので安定した印象になります。カジュアルなオシャレ感がでます。元々のアンダーヘアの形が▼逆三角形の方は上の方を剃るなど処理しなくてはいけないので、処理あと(ポツポツ感)が出るかも。Iゾーンの処理をしなくてもオシャレな印象が出せるので人気の形です。(引用:Navia)


弥勒菩薩の鼻骨は折れており、前歯も3本抜けていた。唇は裂け、滝のような血を流した。あまりの痛さに動転してさらけ出した陰部を隠すことも出来なかった。しかし恐る恐る目を上げて、柳生萬子を見た。


「その名前で呼ぶな。」

それは柳生萬子の魂の叫びであった。

「何が柳生一族だ。そもそも原始時代に名前なんてないだろ。それが一刀斎→十兵衛→百道→千影と1桁ずつ数字が上がって、すべて男名の女なのに何で萬になって急に『子』をつけるんだ!それにしたって『北の政所』とかあっただろ。私は子供のころから〇〇〇と呼ばれてどんなに恥ずかしい思いをしてきたか、お前に分かるのか。こんな世界は滅ぼしてやる!」


確かに柳生氏(やぎゅうし)とは、武家・華族だった日本の氏族であり、柳生宗矩が徳川秀忠・徳川家光の剣法指南役として台頭して柳生藩主となった一族である(Wikipedia)。

そのため柳生一族とは時代も何もかもが関係ない。


しかし柳生萬子はそこにいた。

100年の間に一族には更に南アフリカの黒人の血とアルゼンチンの高地人の血が入っていた。柳生萬子は身長が180センチあり、褐色の肌に、彫の深い孤独な風貌をしていた。

弥勒菩薩は柳生萬子を止めようとするのだけど、殴られた際に顎が外れてしまい、声が出ない。

(柳生萬子よ。そんなことしてないで、とっとと結婚すればいいのに)

弥勒菩薩の心の声を聴いた柳生萬子は弥勒菩薩を睨みつけた。

そして弥勒菩薩は柳生萬子を見上げ、その血走った獣の目を見たさいには、「ひい」と短く叫ぶと失禁してしまった。

柳生萬子はスマホを操作してかの国のすべてのミサイルの安全装置を外すと、点火した。6000発の内、半数は整備不良で停止したが、残りは稼働を始めた。


弥勒菩薩は見る。

そこには不毛の大地にただ一人立つ無毛の柳生萬子の姿があった。

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柳生一族の陰毛 ナリタヒロトモ @JunichiN

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