卵を背負う旅人への応援コメント
不気味ですね。そして哲学的な話のようでいて実はわりと普遍的な内容なのかもしれないとはっきりとはわかりませんが感じました。文章がしっかりしていて読みやすく本を読んだ!という感じにしてくれる作品でした。
作者からの返信
お越しくださり、また素敵なレビューも頂戴してありがとうございます!
書いた当時の記憶が少し薄れているのですが、仰る通り普遍的なものを題材にしています。
本作では普遍的なものをあえて不気味に描き、読者と同じ目線の主人に「妙だ、でも価値観はそれぞれ」と語らせることで、「普通とはなんだろう? どうして私たちは疑問も抱かずにこういう人生を送っているのだろう?」を表現したかったのだと思います。
……などと大層なことを書きましたが、まずはこのお話を書いていて楽しかった、の一言に尽きます!笑
なので、このように素敵なご感想をいただけて嬉しいです。
改めまして、この度はありがとうございました!
卵を背負う旅人への応援コメント
悍ましくも不思議で、興味深いお話でした。
前の自分を食べちゃうの、虫とか、爬虫類とか、人間ではないものを連想しました。番った相手を食べるとか、脱皮した皮を食べるとか、自然界には色々あるよなぁと。
過去の自分の経験も心身も一切無駄にせず、彼はより理想に近づいた自分を切望して、生きていくのですね。
でも、何かを経験すればするほど理想は変わるもので、それは決してたどり着けないゴールのようにも思います。
価値観というより、生得的にプログラムされた本能のようなものを感じました。
面白かったです!
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます!
他の生き物で親を食べるとかオスを食べるとか結構ありますよね。人間からすると恐ろしいですが、彼らにとってはそれが当たり前で、不思議な気分になります。
仰る通り、理想は追い求めればより高まっていきますし、全く違う方向へ変わることもあると思います。
彼にとってこれは、永遠に終わらない旅なのかもしれません。人間を含め、未来へと命を繋ぎ続ける生き物全部、本能赴くまま果てのない旅をしているとも言えるなぁ、などと考えながら書きました!
少しでもお楽しみいただけていたら嬉しいです^^
卵を背負う旅人への応援コメント
卵から生まれるのは子どもではなく、理想となる自分自身。発想に圧倒される作品でした。
「栄養」を摂取し続けて卵を孵し続けて、この繰り返しにどんな結末が待っているのか気になりますね。
宿の主人の世界が違えば価値観は異なると、達観した語り口がまたこの物語の味になっているなと思いました。
作者からの返信
こちらにもありがとうございます!
発想を気に入ってくださり嬉しいです。私自身も、なぜこんなお話に着地したのか不明です。構想段階では、ハートフルな子育て物語だったのですが……笑
命の営みの末に、理想の自分が待っているのかそれとも挫折と破滅なのか。結末は描かれておりませんが、想像をめぐらせていただけると嬉しいです^^
また、達観した主人の語り口にも触れてくださり光栄です!
不気味に見える旅人ですが、主人の語りでうまいこと中和できていたら……と思っております。
改めて、今回もありがとうございました!
卵を背負う旅人への応援コメント
最初から最後の一文まで興味深く読ませていただきました。理想の自分になるために、自分を磨き続ける彼はとてもすごい方ですね。そして理想の自分になるためには、過ちや痛みを経験してからこそ近づけるのかもしれないと改めて思いました。冷静に自分のことを客観視することは難しく、さらには自分の過ちを認めたり、改善に移すことも簡単なことではありません。たゆまぬ努力は時に周囲から見ると狂気のように感じることもあるかもしれませんが、だからこそさらなる高みに登れるのかもしれないとも思いました。
多様性も含め考えさせられる素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
お越しくださりありがとうございます!本作にご興味をお持ちくださり、そして深い部分まで読み解いていただき嬉しいです。
誰しも、試行錯誤を繰り返して自分を磨いていきますが、やはりその過程では過ちもつきものですよね。失敗を客観的に見るのは難しい面もありますが、彼は生まれ変わる(?)ことによってそれを可能にしているのかもしれませんね!
仰る通り、誰に狂気と思われたとしても、たゆまぬ努力を続け、理想の自分に近づいたいく。そんな人たちがゆくゆくは高みに登っていくのかもしれません。
こちらこそ、素敵な感想を頂戴して、改めて深く考えるきっかけとなりました!
この度はありがとうございます^^
卵を背負う旅人への応援コメント
なんとも不思議な物語。どうやってこのような物語を思いついたのか、りこさんの頭の中を覗いてみたいです!(褒め言葉です)
私たちも理想の自分に出会うために、美しいもの、力強いもの、興味のあるものを摂取して人格を磨けたらいいのですが、浅はかなことをしてしまったりします。理想の自分になるって難しいですね。
理想の自分に出会うための、永遠とも思える旅。たどり着いた先にはなにがあるのでしょう?
哲学的な香りのする不思議な物語、おもしろかったです!
作者からの返信
こちらにもお越しくださりありがとうございます!
本作はですね、とっても幅広いことに好奇心を持っている知人がいて、「仕事にもプライベートにも関係ないはずなのに何でそんなに色々やってるの!?」と思ったところから考えつきました(本当です)
知人ありがとう!笑
理想の自分になるのは、本当に難しいですよね。私たちの世界では良いものを摂取したから身になるとは限りませんし、そもそも理想とは?と悩んでしまうこともありそうです。
彼がたどり着く先に、幸福があれば良いですが果たして……!
今回も、素敵な感想まで頂戴してありがとうございます!
編集済
卵を背負う旅人への応援コメント
りこさんこんな作品も書かれるんですね!?すごい…!なんというか、グロいとか怖いとかそういう表面的な恐ろしさではなく、理解できないものを見てしまったような本能的な?怖さがありました。すごい、りこさんは感情に訴えてくる作品をお書きになる…!
もし彼がまたこの宿を訪れる時は、また違う彼になっているんでしょうね。
グイグイ読まされるお話でした!
作者からの返信
お越しくださりありがとうございます!
実はこちら、「可愛い我が子の卵を背負って過酷な旅をする幻想生物のじんわりほっこり親子物語(長)」だったのですが、気づいたら怖い話になってました……笑
とても素敵なコメントをいただけて、恐ろしや系にして良かったなぁと改めて感じております^^
仰る通り、彼がまたやって来た日には、違う思考をする人になっていることと思います。
本質を突いたコメントをいただき嬉しいです!ありがとうございました(*^^*)
卵を背負う旅人への応援コメント
面白かったです。
怖い話のようでいて、世界の色々なものを取り込んで自分自身を変えていくこと自体は私達もやっていることで価値観が違えば私達もこんな風に見えるのかもしれないと考えさせられました。
とにかく雰囲気が良くて引き込まれました。
宿の主人が別の奇妙な客に出会う話とかも続けられそうでいいですね!
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます!
そうなのですよね。日々普通にやっていることであっても、見る者が変われば奇妙に思えることもあるのだと思います。
考え出すと深い議題ですよね。
別の奇妙な客に出会うお話も、そのうち誕生するかもしれませんね。
渋ーい雰囲気の短編でしたが、あたたかいコメントも頂戴し嬉しいです!
今後ともよろしくお願いします^^
卵を背負う旅人への応援コメント
こういう作品もお書きになるのだな、と新たな面を見せられて驚いています。
まったく、平本さんには幾つの顔があるのかしら!?
青年にとって自身の人生に確固たる目的があって生きていられるということは、幸せなことなのかもしれませんね。
人間なんかは人生の目的を見出せずに終わる人も多いのですから。
作者からの返信
お読みくださりありがとうございます!
なんだか過去一番レベルで渋くなってしまいました。多分もう書けないので、こちらの顔はどこかに行ってしまったようです!笑
確かにおっしゃる通りですよね。迷わずに邁進できる事柄があるのは本人にとっては幸せなことかもしれません。私も人生の目的を見つけたいです……(重)
そして、素敵なレビューもいただき嬉しいです。最後の一文、深いですね!これは読んでみたくなる……。
改めて、この度はありがとうございました!
卵を背負う旅人への応援コメント
なんだか夢中で読み終えていました! 何かの昆虫みたいだなぁと思いながら、宿の親父さんが殺されないように、なんて祈っていましたが、杞憂でしたね。
より良い人格者を目指していくとは崇高な目標だなぁと思います。
宿の親父さんは、懐が深いですねぇ。いや、すごい。他にもすごい人たちを知っていそうです。これ、シリーズ化できちゃいますね?
面白かったです!
作者からの返信
なんと、こちらにもありがとうございます!
確かに、親を食べる昆虫っていますものね。そういう虫にとってはそれが普通のはずなのですが、相手が人間の姿をしているというだけで途端に不気味に見えてくるので不思議ですよね……。
親父さん、懐深いです!
長年色んな世界からの来訪者と出会って来たので肝が据わっているという面もありそうです。
そして、シリーズ化、できそうですよね!KACとかお題ものの時にリユース(笑)できたらいいなぁなどと目論んでおりました。
また、お忙しい中、素敵なレビューも頂戴しありがとうございます!
まさに本質を突いた内容で、とても嬉しいです。
改めまして、本年もよろしくお願いします(*^^*)
卵を背負う旅人への応援コメント
スッと……入ってきました。
虫や魚など、他生物では見られそうな形態ですよね。それが人間の形、そして意義をを持っていたらこうであろうか。姿形が同種になった途端に異端性を見出してしまう心……。人も、なぜ生きるのかと生物的に捉えれば種の存続なわけで……読みたいもの、表したいものを書いてくださった、という心地がいたします。面白かったです。
作者からの返信
本作もお読みくださり、ありがとうございます!
そうなんですよね、虫や魚など、人間以外の生物の話でしたら不気味さはないのですが、これが人の形をした者のことだったら気持ち悪かろう〜、でもどうして気持ち悪いのかと言えば、綺麗に言葉にするのは難しい問題ですよね。などと思いつつ書いてみました!笑
いつもながら、深いところまで考察をしていただけて、大変嬉しいです。
今年もよろしくお願いします!
卵を背負う旅人への応援コメント
平本りこ 様
狂気のようなものが、あちらの世界の正しさでありながら、実はこちらの世界でも狂気と言い切れなさを感じました。自分の背中になんか付いてるんじゃないかと「気持ち悪さ」に近い不安、ホラーです。世界の狭間にある宿場を舞台とした長編があるような余韻が、カラっとしていて感情を長引かせず切り取ってくれるような感じ(SF感)もあって息をつける気もします。
短編完結おめでとうございます。
作者からの返信
尚乃様
こちらもお読みくださりありがとうございます!
一見して狂気ですが、単純にそうとばかりは言い切れない。そこから、深い部分まで考えていただけてとても嬉しいです。
そして本作ですが、別エピソードでまた短編が書けたらなぁなどと目論んでおりました!笑
淡々と進みカラッと終わるSF感、確かに出てますね(OvO)
ご感想を頂戴し、私自身気づきにもなりました!
改めまして、いつもありがとうございます!
卵を背負う旅人への応援コメント
こういうのも書かれるんですね……。舞台の不条理劇のテイストを感じました。
淡々と進みつつ、世界観にも旅人の持つ常識にも巻き込まれていくのは、確かにホラーかもしれません。
不思議な、味のある物語でした。
作者からの返信
こちらにも、ありがとうございます!
構想段階では、ハートフルで可愛らしい「我が子と出会うためのルンルン旅行記⭐︎」だったのですが、気づけばこうなっていました……笑
不条理劇、恥ずかしながら馴染みがなかったのですが調べてみると確かに!!まさにそんなテイストが出てますね!
本作では、人間の心に焦点を当てたホラーをイメージしました。他の皆さんの反応を見ていると、SF感もあるのでしょうか🧐?どちらにせよ、大変参考になります!
改めて、お読みくださりありがとうございました♪
卵を背負う旅人への応援コメント
何とも不思議なお話でした。
最初に何が目的なのかが不思議で、卵を孵す事ばかり考えているのが不思議で、そしてその先に何が出て来るのか、楽しみで読み進めていたら――!?
徳を積む。もしかすると、それが彼の生態なのでしょうか。
単一生殖で子を作る、そして経験を引き継ぐ。
思考が明後日を向いていて、この時には不思議というより不気味になっていました。
不思議だ……、実に不気味だ……。
読み終わって出た、最初の言葉がそれでした(笑)
失礼だったら申し訳ありません!
作者からの返信
いつもお越しくださりありがとうございます!
不気味ですよね(OvO)笑
失礼だなんてありませんよー!むしろ不気味を書きたかったのです!
世界には色んな人がいますので、私たちの常識から見ると不思議だったり不気味だったりすることが沢山あると思います。ですが当の本人たちからすればそれは普通で、とはいえやっぱりどこか歪さがあって……などという、うっすらぼんやりとしたテーマでとにかく不気味なものを書いてみました!笑
今回も素敵な感想も頂戴し、ありがとうございます(><)
卵を背負う旅人への応援コメント
円城塔賞!出されるのですねー!
勝手にジャンルSFだと思ってた読んでいたらホラーでした。
詳細を開かないとジャンルも見れない新UI……ಠ_ಠ
面白かったので結果オーライです。
自分自身をより良くしていく話でしたが、子供を自分の分身とするタイプの親はこれと同じような子育てをするので、割とリアルホラーだな……って思いました。
作者からの返信
お越しくださりありがとうございます!
円城塔賞、これで良いのかよくわからないのですが、出してみました笑
本当は別のコンテスト用に書いたのですが、こちらの方が雰囲気が合うかなと思いまして(^^;;
円城塔賞ですし、タイトルも若干SF感ありますし、読むまでジャンル不明ですよね。ですがこちらはホラーでした!笑
私も新しい画面に慣れません( ;∀;)
そして、本作の本質的なところにコメントを頂戴して嬉しいです!
そうなんです。人を食うとかそういった部分だけでなく、人間の恐ろしさや不気味さもホラーとして表現したいところでした。
改めまして、暗ーい話でしたがお読みいただきありがとうございました!
卵を背負う旅人への応援コメント
遅ればせながら、短編特別賞の受賞おめでとうございます!
底知れぬ不気味さが淡々と迫ってくるような、恐ろしさを感じる物語でした。それでいて、「理想の自分を追う」ことへの迷いのなさには、どこか殉教的な美しさも感じて、硬質な文章と相まって、読み心地が素晴らしかったです。
この輪廻の先に、何があるのか。求道者のような彼に、ゴールはあるのか……今を生きるということを、深く考えさせられるお話でした。とても面白かったです!
作者からの返信
わー!ありがとうございます!
お読みくださり嬉しいです\(^^)/
ゆずこさんも受賞おめでとうございます✨
短い物語でしたが、ゆずこさんの素敵な文章で感想を頂戴できて感激です……!
不気味だけれど、それだけではない。物語の深いところまで読み解いてくださり嬉しい限りです。私たちも日常のあれこれを当然のものとして特に気にかけることなく日々を過ごしてしまいがちですが、何のために生きるのか、何を目指して生きているのか考え出すと深みにはまりそうですよね!
改めて、コメントありがとうございました!