第11話 夙川河川敷緑地(しゅくがわかせんじきりょくち)

 夙川河川敷緑地(しゅくがわかせんじきりょくち)は、兵庫県西宮市にある公園である。夙川公園とも呼ばれるがこれは通称で、正式名称は夙川河川敷緑地である。


 西宮市の夙川の河川敷沿いに、南は香枦園浜の海岸部から北は銀水橋までの約4km、20.8haにわたって、“街路”として整備された公園緑地である。桜の名所でもある。なお、公園へ続く川沿いの道路は夙川オアシスロードと呼ばれている。


 臨港線から北夙川橋付近までの約2.7kmに、約1,700本の桜の木が植えられている。かつて花見の時期には、特に阪急夙川駅から苦楽園口駅にかけて多くの露店が建ち並んでいたが、「ゴミの不法投棄が多い」「桜の景観を損ねている」という周辺住民からの苦情が相次いでいたことから、2012年より市によって出店が禁止されている。加えてバーベキューなど火気の使用も禁止されているが、地面にシートを敷いて弁当を食べたり、桜を見て楽しむことができることから、花見客のもっとも多い区間である。なお、阪神香櫨園駅以南はさほど人が多くない。毎年4月初旬に西宮さくら祭りが開催され、桜めぐり・ウォークラリーなどのイベントが行われる。


 公園には駐車場がないほか、公園周辺の道路も駐車禁止となっている。


 夙川河川敷緑地に広がる静寂が、不気味な霧に包まれていた。透明な影が林間を徘徊し、その存在を感じさせる。チェンソーの唸りが辺りに響き渡り、その音色は恐怖を誘う。


 ある夜、葬儀のために集まった人々は、夙川の畔で吸血鬼の葬式を執り行っていた。棺に納められた吸血鬼の遺体は、幽玄な雰囲気を醸し出していた。葬儀参列者たちは黒い服に身を包み、静かな儀式に耳を傾けていた。


 透明人間がそっと現れ、棺の周りを漂い始めた。その姿は不可視でありながら、不気味な存在感が周囲に広がっていく。森の中でリストカットの痕跡があるような木々も見受けられ、謎めいた空気が漂っていた。


 夜の闇がますます深まり、松永康たちは不安と興奮の入り混じった状態で緑地を歩きながら会話を交わす。


 "この霧、なんだか不気味だよね。" と一人がつぶやく。


 "吸血鬼の葬式って初めて見たわ。なんか幻想的で怖い…" 別の人が囁く。


 すると、遠くでチェンソーの音が再び轟き、透明人間が近づいてくる気配を感じる。リストカットの痕跡が見つかった場所には、不気味なシルエットが立っている。


 "あれは誰だ?" と、一人が恐る恐る尋ねる。


 "透明人間…本当にいるんだ。" 別の人が驚きを隠せない様子で言う。


 会話が途切れ、チェンソーの音と透明人間の存在が緊迫感を増していく。葬式の参列者たちは、森の奥深くで何かが起ころうとしていることを感じながら、不気味な冒険が続くのだった。

 

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