こっぷん
あんちゅー
願わくは
ぷかぷかと浮いた夢のような顔
永遠に続いて欲しいなと言って
とろとろとしたジェルを指につけ
指通りは滑らかな心地よね
離れじの構想と眼差しに
たじろんだあなたの境界線
直ぐにまたおいたをしたらなんて
優しさの残る笑みが浮かんでくる
脈絡のない話の先にあって
紫に喘ぐのだろう姿を返す
首の根元から足の先までをあげる
せめて頭の先までは残しておいてください
とても素敵ねと呟いた
ならばそれでお相子ですから
頬を附け地面の匂いを嗅ぐ
鉄に塗れたくるみ
少し惜しいことをしました
去りとて塵と流れ散り
見返りはこれで十分でありましょう
雨に打たれて
風に吹かれて
日の光を浴びて
時は刻々と私を還すのです
満足したような眼差しは木漏れ日のよう
怖くて可愛い首切り躯体
今は悔やまぬ願わくは
崩れ落ちて果てるのみ
いつまでも目に映る
またすぐふっと風が吹く
骨粉舞いてあがる夢
いつまでもいつまでも
こっぷん あんちゅー @hisack
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