第二章 初めての実技授業

 翌日、僕たちは初めての実技授業を迎えた。広い練習場に集まった新入生たちは、それぞれ緊張した面持ちだった。教師の一人、風間先生が前に立ち、授業の概要を説明し始めた。


「今日は基本の防御魔法と攻撃魔法を学びます。まずは簡単なシールドを作ってみましょう。」


 風間先生は手本を見せるために、手をかざしながら呪文を唱えた。透明なシールドが彼の前に現れ、生徒たちはその見事さに感嘆の声を上げた。


「では、皆さんも試してみてください。」


 僕は緊張しながらも、アリスと一緒にシールドを作る練習を始めた。何度か失敗したが、ようやく小さなシールドを作り出すことに成功した。


「やったね、翔太!」

 

 アリスが笑顔で褒めてくれた。その笑顔に励まされ、僕はさらに練習を続けた。


 次に、風間先生は攻撃魔法の基礎を教えた。彼は火の玉を作り出し、それを遠くの的に向かって放った。僕たちはそれを見て興奮し、自分たちでも挑戦することになった。


「攻撃魔法は危険だから、慎重にね。」


 アリスと僕はお互いにアドバイスをし合いながら、火の玉を作る練習をした。初めはうまくいかなかったが、徐々にコツを掴んでいった。


「見て、翔太!」


 アリスが成功した火の玉を見せてくれた。僕も負けじと集中し、ようやく小さな火の玉を作ることができた。


「すごいよ、アリス!」


 お互いを称え合いながら、僕たちはさらに練習を続けた。授業が終わる頃には、少しずつ魔法の扱いに慣れてきたような気がした。

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