4.小説本文以外も工夫しよう 公開前

 小説本文以外の部分についても工夫できるところをいくつか挙げておきます。まずは小説を公開する前について。



①あらすじをそのまま小説のタイトルにする


 よくある長文タイトルですね。一般的にはまず最初に目を引いてから内容を想像させて読んでもらうために使われていると思います。


 ところでこれ、細切れに読んでいる読者に「なんの話だっけ?」というのを思い出してもらうためにも大変有効です。

 読者がカクヨムの自分の未読リストを見ただけで内容を思い出せるようなタイトルはいいですね。



②章立てする


 2023年11月よりカクヨムの仕様的に章立てが前提となっています。

 ちなみに一章は多くても10話までにしておきましょう。あまり長いと途中で畳まれてしまい可読性が落ちますし読者も飽きてしまいます。


 もちろん各章には読者が後から見て思い出せるタイトルをつけましょう。「第一章」だけよりも、「第一章何とか編」の方が良いかと思います。



③各話にちゃんと見出しをつける


 時々ありますけど、タイトルに、1話、2話、3話、としか書いてない長編小説。

 これだと、どんな話だったか思い出そうとしてもわかりません。どこまで読んだかとかも忘れがち。


 やっぱり見出しはあったほうがよいです。各話のタイトルが並んでいるのを眺めるとあらすじとして話を思い出せるぐらいが良いと思います。



④紹介文はチュートリアルである


 タイトルとキャッチコピーはもちろん大事ですよね。まずこれが目につかないとまずスタートラインに立てません。

 かといって単に目立てばいいわけではなく、もちろんそれを見た読者に期待をさせ、その期待の方向が小説の中身と合っている必要があります。


 私は新規流入(第1話PV増)、継続率(第2話PV増/新規流入)、フオロー率(フォロー増数/新規流入)を見ながらキャッチコピー変えてますが、流入増えても継続下がるとか流入減ってもフォロー増えるとかもあるので、やはり目立つだけでなく小説の芯を食ったものが大事なようです。



 そしてキャッチコピーに気を取られがちですが、紹介文も意外と大事です。


 やはり実験したところでは、紹介文の内容によっても本文を変えなくても継続率は変わってきました。


 ということで、紹介文はあらすじではなくて小説の一部、 ゲームで言うチュートリアルなんだという事を意識してみましょう。短すぎず長すぎず、とにかくどうやって読者にストレスを与えずにシームレスに小説の世界観に導入するかを考えます。


 ついでに言うと、紹介文には固有名詞をずらずら書かないほうがいいですね。せいぜいヒロインぐらいにしておいた方が無難。第1話と同じく読者がお腹いっぱいにならないように情報量は最低限に絞りましょう。



 思ったより長くなったので二つに分けました。続く。



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