2.読者は小説を細切れに読んでいる
ところで10万文字の小説を書く前にいくつか注意点を。
カクヨムコン向けに小説を書くにあたって、とにかく頭に入れておくべきことは「読者は細切れにしか読んでいない」という事です。
そりゃ一気読みする人もいなくもないですが、カクヨムコンの読者選考突破を主眼とするならば「細切れに読まれる」ことは大前提となります。
この前提を踏まえ、小説を書く際に注意した方がよいことは次の三つ。
①固有名詞をとにかく減らす
第一話に出てくる固有名詞は二個までにしましょう。キャラクターそろい踏みのうえ国名やら地名やら並べられても読者は覚えられません。そのままそっとブラバ(ブラウザバック)されます。その点一人称は有利ですね。
実際、作者も覚えてないようなキャラの名前出されても読者のストレスになるだけですし、読者も覚えないでいいなら最初から書かない方がいいです。
それでも出てくる固有名詞についてはなるべく印象的な名前にしましょう。ラノベのキャラの名前が変なことには意味があります。
当然ですが、第二話以降も固有名詞は最低限に絞りましょう。たとえばちょい役の学級委員長に名前つける必要ないでしょ委員長でいいじゃんみたいな。
つまり雑魚ならきちんと雑魚として扱いましょうってことですね。読者の頭に負担をかけると面倒になって読みたくなくなってしまいます。
②読者が話を思い出せるようにする
投稿サイトの場合、特にカクヨムコンの期間は読者さんは複数の小説を並行して読んでいます。更新通知もずらっと並んでいて開けた瞬間はどの小説だか判らないこともしばしばなわけですよ。そして毎日読んでる読者であれば前の話を読んだのは前の日です。
つまり、読者は前の話など覚えていません。
ここで有効なのは「各話で出てくるキャラクターには毎回簡単な紹介を入れる」です。
つまりですね、名前だけしか書いてないキャラとか誰だったか思い出せないんですよ。そこで各話ごとに最初に、例えば「聖女である××」とか「妹の○○」みたいな書き方をすることで、キャラクターだけでなく話も思い出すヒントになります。
できたら話の頭で前話のストーリーにも軽く触れるとよいですね。繰り返しますが、読者が前話を読んだのは一日前だし、同時に他の小説も読んでいるのです。
③各話が単独でもある程度成り立つようにする。
それからもう一つ、長編の中の一話であったとしても、話を書くときに「各話の中にストーリーを作る」ということを意識するとよいです。
長さの問題もあるし起承転結とは言いませんけど、各話の中で「なんらかの課題を解決」しましょう。これがないと読者は次を読む気がなくなってきます。
また、もし話が途中で続いていた場合、次の話では前話の最後のシーンの繰り返しから始めましょう。読者は前の話を覚えてない可能性が高いですから。
つづく
― 作者宣伝 読んでね ―
双子の義妹のどちらかがベッドにもぐりこんでくる
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