第13話 性欲モラトリアム
第13話 さっぱりした気持で
大宣言を終えたA男はさっぱりした顔つきで
同棲中の部屋のカーテンを開ける。
そう言えば、お中元の類いが北海道から届いた場合
同棲していることがバレバレになるが
その時は開き直って交際宣言しようか
……そんな話も、ちらほら。
「a女」から「A男」にワンコロッテツースマイルの推薦状
「B男」から「b女」に年下同級生は幼馴染の推薦状が届く。
向こうは向こうで仲睦まじくやっていると解釈。
そう言えば何かと本のことで
熱い議論を交わしていたのは「B男a女」だった。
ライリーの会員になっているのも、渦中の本好き二人組である。
本好きではあるが、執筆しようとは二人とも思っていなかった。
寧ろ、洋書の要所が理解出来るように
もっと英語力を高めたいと奮闘する二人。
神奈川県勢は高校教師を二人とも目指していて
科目は数学を希望していた。
北海道組は、前述の通り英語科に籍を置き
英語の語彙力向上を純粋に図っていく。
四人の中で作家志望が居たのであれば
三人は全力で応援したのだろうが
今、やっていることは好きな(電子)書籍の発表である。
それだけでも有意義で、充分に楽しかった。
……と、言う訳で、次回も推薦図書をライリーから。
A男はb女にDNAを認めて貰った時点で
気持的には大いに満足していた。
精力MAXの19歳がそのままにしておく訳にもいかず
その時は手でしてもらった。
無論、女子に対するスキンシップも忘れずに。
性行為を儀式とみなした二人は、性欲も超越する心持で。
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