遠距離恋愛、無理っしょ!
作家:岩永桂
第01話 受験戦線、異常あり
遠距離恋愛、無理っしょ!
第01話 受験戦線、異常あり
固有名詞うんぬんより前に4人の男女を
「A男」「a女」
「B男」「b女」と表現したい。
「AaBb」は仲良し4人組だった。
同じ高校出身で、4人が同じクラスになったことも。
しかし、4人は日本列島の最西端を離れる運命を選択する。
「数学」に特化した大学受験コースの「神奈川県」遠征
「英語」に特化した大学受験コースの「北海道 」遠征
学力の相性もピッタリなカップルだったら言うこと無しだったが
受験戦線が二人の仲を見事に引き裂いた。
かろうじて「Ab」「Ba」と言う交友関係は維持出来たが
事実上、本来のカップルの形態は壊れる羽目に。
春、「Ab」は神奈川県のキャンパスでスマートフォンを操作していた。
「Aはa」に「bはB」にSNSしているのだが
送信したら学食でランチの約束をしていた。
春、「Ba」は北海道の農場で、日向ぼっこしていた。
二人同時にSNSを受信。食い入るように画面を見詰める。
夢中になって返信したあとで、春の陽気にうとうと。
神奈川県と北海道に別れたけど、絆は常に傍にあると思っていた。
でも、取り敢えず、長期休校の夏休みまでは
帰省する予定など一度も無かった。
遠距離恋愛は時間と共に風化する。そんなことなど露知らず。
始めに可笑しなことを言い出したのは「A」だった。
待望の夏休みが徐々に近付いているのに、
大学1年の夏は神奈川県で満喫したいと言い出した。
「b」は呆れて置き去り帰省するかと思ったら
私も神奈川県に残ると言い出した。
「Ba」は驚いたが、強引に帰って来いとは言わない。これって?
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