いまこのときより貴女のために

あちらこちら

第1話 始まり

僕が雨の中街を歩いていたとき一人の女性に出会い全てが変わった。

その女性とはコレナ・メルターナ様だ。

僕の主人であり、本当に大切な方だ

しかし、夢で見たことがほんとなら何をしてでも、人生を捧げてでもお守りしなければ、、、

「マチ?マチ?聞いてた?」

「あ、申し訳ありませんメルターナ様。少し考え事をしておりました。」

「だから、今日は王宮で皇子様の20歳の誕生日会でしょ?どっちの方が顔色よく見えるかしら?」

え、なぜ顔色を気にしているかって?それはメルターナ様が持病を持っているからだ。病名はブルーエタナ別名、悲しき姫だ。

「、、こちらの水色がいいかと。」

正直、王宮には行ってほしくない

メルターナ様も来月20歳を迎えられる。しかも、ブルーエタナは20から25歳の間にかかったひとは亡くなってしまうという。そんな不安定な時期に夢で見たことが始まったら、大変だ。

「さすがマチね!!ゴ、ゴホッ、、、あらやだもうそろそろなのかしら。」

病名の由来である青色の花びらが唇についていた

この病気は薬がない、つまり死神の迎えを待つだけだと言うことだ、

「そんなこと言わないでください、

さあもうそろそろ時間ですよ、メルターナ様」

、、夢ではこの方が亡くなるまでをみた。初めて恨みを覚えた。嘘であって欲しい。幸せでいてほしい。

しかし、王宮で夢で見たことが起こったら未来のことだと言ってよいだろう。

そしたら、貴女様のために僕は「全てを捧げましょう」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る