第4話 答え合わせだ   正サイド


「さあ答え合わせを始めよう」

直斗が言った

「こ、答え合わせを始めようって。どう言うことや?」

「だーかあーらあー、その人加奈鈴奈々さんが、花さん殺害未遂の犯人ってことだよ」

直斗が言うと

「な、なんで私のこと」

彼女が顔を曇らせた

「正たちが聞き込みに行っている間、俺はあなたのことを調べてたんだよ」

「だからってなんで彼女が犯人ってことになるんや?」

俺が言うと

「ねぇ正、奈々さんの発言の後、水が言った言葉覚えてないの?」

直斗が言う

「あっ確かにクラリネット以外の音は聞こえんかった言うてたなぁ!」

俺が言った直後

「だ、だからってなんで私が犯人になるのよ!しかもその水って言う人が嘘をついているかもしれないじゃないの!」

彼女が言った後

「あぁ、確か言っていませんでしたよね。私、耳の良さは人100倍あるんです」

「そんで俺は、運動神経が人の100倍、持ってるで」

「そして俺は、物を動かすことができる」

俺たちは続けていった

「そ、そんなことできるわけ・・・」

奈々が言った、だが直斗は

「できるんだよ俺たちは異能力者だからな」

「っ!?」

彼女は息を呑んだそして

タッ。彼女は走り出した

「お、おいどこ行くんや!」

「正、追いかけて、俺は物を飛ばす」

俺は返事をしないで駆け出した

ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ

俺の横を次々と木製の椅子が通っていった

俺は彼女が驚いている間に彼女を捕まえた

「っ!?」

彼女はまた息を呑んだ。俺がこんなに早くきたのに驚いたのだろう

「もう観念しいや。なんたって俺たちは『最強探偵事務所』やからな」

俺は彼女に小声で言った

彼女は黙って頷いた

「さあ花さんのところに行こうか」

直斗が言った

かつかつかつかつ

彼女のローファーの音が響く

「さあ、ついたよ」

直斗が言った

「ちゃんと謝ってくるんですよ」

水も言った

「俺らもついてるから安心して謝りぃ」

俺も言った

彼女はまた黙って頷いた

ガラガラガラガラ

「「「「失礼します」」」」

俺たちは声を揃えて言った

「あっ!奈々!」

花が言った

「あ、あの・・・・・ごめんなさいっ!!」

彼女は勢いよく頭を下げた

「私っうっ花があんなことになるとうっ思わなくて・・・」

彼女は泣きながら言った

「いいのよだって奈々だって私が落ちるとは思わなかったんでしょ。ちょっと、泣かないでよ私まで泣いちゃうじゃない」

「ううううううううううぁぁぁぁーーー!」

「だから泣かないでって」

奈々が泣いた後、花も泣きそうな声で言った

「でも、警察はなんで私が自殺したと思い込んでしまったのかしら?」

ふと、泣き顔の花がいった

「それは、君が自殺をする理由があったからだろう。正、水知っている?1ヶ月前、人気歌手『進藤咲』本名『末街杏奈』が大炎上したことを」

直斗が言った

「知らんけど?」

「知りません」

俺と水は同時に答えた

「『末街杏奈』は君、『末街花』の母親だろう。それがきっかけで君はクラスの人気者から、一気にいじめられっ子になった。それで思い詰めて警察は自殺した。と思い込んだんだろう。まあ結局は殺人未遂っだったけれど。さあこれで事件は解決した。俺たちは戻るぞ」

直斗が言った

「なんで急に帰る言うんや直斗」

俺は言った

(これ以上2人の間に入るのはまずいだろう。あとは彼女たち自身の問題だ)

直斗が目でいった

「しゃーないな。じゃあ俺らはここでお暇するわ。じゃあ」

俺が言った後、俺たちは揃って花の病室をでた

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