ハマユアリー謎めいた事件を解き明かせ！

第1話 事件発生 直斗サイド

「おはよー」

起きるなり俺は２人に言った

「おはよーさん直斗」

「おはようございます直斗さん」

先に起きていた２人が返す

「直斗さん朝食、食べましょうか」

水が言う

「直斗が起きるまで俺ら待ってたんやで」

正が続く

「ごめん今日の朝ごはん何？」

「ハンバーグや」

「なんか朝から重くね？」

俺は正の重すぎる朝食に呆れながら言う

「まだ依頼は来てない？」

俺は正がキッチンにハンバーグを取りに行く間（うちは朝食は前日の夜に作っておいて次の日レンチンして食べる方なんだ）水に問う

「ええまだ」

「あいよっ」

水が答えた直後に正がテーブルにハンバーグを置く

「ありがといただきます」

「いただきます」

「召し上がれっ」

カチャカチャカチャ

俺たちの間に沈黙が流れる

耳に聞こえるのは食器の音だけだ

ブーブーブー

そんな間に入って来たのが俺の携帯の着信音

「はい」俺は食器をおき電話に出る

『おはよう直斗君』

電話の相手が言う

「その声っ瀬里奈か？」

瀬里奈と言う言葉に正も水も動く手を止める

『大当たり、依頼来た、これから情報言うからちゃんと聞いてね』

「お、おう」

俺らの間にさっきより重い沈黙が流れる

『依頼人末街花、推定項目転落、状況１人重症、被害者末街花、被害者は前後数時間の記憶がない状態』

「瀬里奈そう言うと依頼人と被害者は同一人物っちゅうことか？」

正が俺の携帯を奪っていった

「お、おい俺の携帯奪うな！」

「そうですよ正君、直斗さんに携帯を返してあげてください」

俺らは電話の向こうの瀬里奈の事なんてこれっぽっちも考えずにギャーギャー騒いでいた

『そっち相変わらずうるさい』

「ごめん」

俺は正から携帯を取り返すとすっかり忘れていた電話のむこうの瀬里奈に言った

『正の言うとうり依頼人と被害者は同一人物』

『被害者がいる病院の住所送るから聞き込み言ってね今みたいにギャーギャー騒がないように』

ブーブーブー

瀬里奈との電話が切れた

「あいつ自分からかけといてじゃあねとか言わずに切るってどう言うことや！」

正が言った

「まあ瀬里奈さんも忙しいんじゃないんですか？」

「とりあえず病院行くか・・・」

この様子じゃ病院で騒がないか心配だ・・・・・