第8話

今日は七夕。

彦星さんが白雪姫に言います。

「もし僕たちが結婚できたなら毎年七月七日だけは絶対に会おうね。約束できる?」

「えぇもちろんよ。必ず会いに行きますわ。だから待っていてくださいね。私もあなたのことが大好きですわ。これから先ずっと愛しています」

そう言って2人はそれぞれ違う道を歩み始めました。

そして1年が経とうとしたその時。

「ねぇちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」

突然現れた女性。

それはかつて共に旅をしたあの女魔導士だった。

そう彼は騙されていたのです。

あの時は自分のことを慕ってくれていると思っていたのですがその気持ちはただ単に金目当てだったのです。

それに気づいたときにはもう遅くどうすることもできない状況になってしまっていました。

そしてある日、遂にお金を持って行かれてしまいました。

何もかも失った彼の心は壊れてしまいました。

そして その後どうなったのかは誰も知りません。

しかし一つだけ確かなことがありました。

それはあの時あの場にいた誰もが思ったこと。

『やっぱりあの男はろくでもない奴なんだ』ということ。

〜fin〜

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